時代に愛される -ルヴァンカップ・ヴィッセル神戸戦-

【ガンバ大阪 2-0 ヴィッセル神戸】

今野のナイス守備に対して、さらっと「浪速の防波堤」というパワーワードを発せられる実況の若田部克彦アナのセンスに嫉妬を隠しきれない。ルヴァンカップと言えば「残念、そこはシジクレイだ」が伝説の実況フレーズとしてサポーターに記憶されているが、SNS全盛の今の時代においてそういったツッコミフレーズを発せられる能力は重要である。数年前まで批判の対象だった松木安太郎氏の解説(?)が愛される時代なのだ。

“時代”という視点で考えるのであれば、時の人となりつつある井手口だってタイミングに恵まれた選手の一人。ハリル監督が守備を重視する戦術をとらないタイプであればオーストラリア戦でピッチに立っていなかっただろう。そもそもガンバの監督が長谷川健太氏だければなければJリーグにおいてもここまでの出場機会を得ていなかった可能性もある。ガンバサポに批判される守備重視のサッカーが日本の新ヒーローを育てたと考えると人生はどう転がるか分からなくて面白い。まあ、そういうあらゆる巡り合わせを味方にしたからこそ「時の人」なのだが。

ガンバの経験から考えるに日本代表があのサッカーでここまで称賛されているのは試合数が少ないからだと思う。ずっと楽しく観られるサッカーではない。あのサッカーでこの先チームの状態が下がるようなことがあった際、きっと世間の反応は冷たい。ピッチ上においてはリスクマネジメント意識が高いサッカーだと思うが、サポーターの支持という意味では実はリスキーなのではないだろうか。

ハリル監督のブチギレ記者会見に長谷川健太監督のストレスを想像する。ハリル監督ほどマスコミに敵はいないが、サポーターからブーイングされる現状に同じようなストレスを抱えている可能性はある。ルヴァンカップ優勝記者会見でサポーターに対するブチギレる姿が観たい。

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