東京国際フットボール映画祭「ベンジャミン・フランクリンの息子たち —アメリカン熱狂サポーターライフ—」

いつからだろう。スタジアムに行って選手より先にサポーターを観る習慣が付いたのは。昨年実施したインドネシア遠征ブラジルW杯遠征も最大の遠征モチベーションはサポーター観戦。「カオス」な応援をするサポーターの姿に憧れインドネシアへ、「ラテン」な応援をするサポーターの姿に共感しブラジルへ。

そして、今回はアメリカ人サポーター。バカみたいな軽いノリという印象。勝っても負けてもビール片手に「ヒュー!」とか言ってそう。「USA!USA!」と連呼する姿が「We are Reds」と多少重なって見えるのも微妙。ただ、最近アメリカサッカーが熱いという情報は漏れ聞こえていた。そそられる「熱狂サポーターライフ」という副題。食わず嫌いはよくないと思い、数年ぶりのフットボール映画祭りへ。

フットボール映画祭 秋葉原

■Jリーグ百年構想のイメージビデオかと思った

ジャンルはドキュメンタリー。クラブが存在しないタイミングでサポーター団体を結成。仲間集め→権力者(キーマン)からの支持→行政からのバックアップ→地域の賛同→経済的逆境→幸運→クラブ設立→スタジアム建設→地域発展へ・・・という川淵さんが講演会で話しそうな物語。サポーター、新聞記者、GM、行政関係者、市民・・・等々の関係者インタビューを中心に構成された90分間。サッカーを知らなくても、地域社会学とか好きな人は絶対楽しめる。

上映後のトークショーでは「アメリカならではのエピソードだよね」というコメントがあったが、Jリーグサポーターも共感するポイントの多い映画だと思う。この映画における後半のメインテーマである「スタジアム建設で地域の治安が改善される」なんて鹿島アントラーズの「カシマスタジアム出来たら暴走族減りました」とほぼ同じ。他にも、近隣都市とのライバル意識、クラブコンセプトと地域の歴史、スタジアム建設と経済状況・関係各所の思惑・・・等々、「うちと同じような事になってるな」という感想を持ったJリーグサポーターは多いはず。Jリーグを理解する上でも知って損はない基本(共通)情報満載の映画で、スポーツビジネスの教材としても使えそう。

とはいえ、最大の見所は奮闘するサポーター達の「熱い想い」。なぜ彼らがあらゆる犠牲を払ってクラブに対してあそこまでの愛情を注げるのか・・・。そこはサポーター以外の人はこの映画を観ただけでは理解できないかもしれない。この映画でもその部分は深堀されていない。サポーター団体のリーダーが妻から「サポーター or 夫」の二者択一を迫られたという話は改めてサポーター活動が他の色々な事を犠牲にしているという事を痛感させられる好エピソード。一方で、サポーター活動と同レベルで大切なものが世の中に存在するのかと疑問に感じてしまうのは私が独身だからなんでしょうか。

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