【書評/読書感想】「敗れざる者たち」(沢木耕太郎)

名著だとはずっと聞いていた。映画もドラマもバッドエンドモノが好きな私にぴったりのなテーマだとも思っていた。当然、登場人物は「敗れざる者たち」。カシアス内藤、難波昭二郎、円谷幸吉、競走馬イシノヒカル、榎本喜八、輪島功一の5人+1馬。その取材対象である登場人物に感情移入して文章を綴る沢木さんの熱量がひしひしと伝わってくるので本の世界にのめり込める。沢木さんを主人公とした小説としても読める。しかし、どの章も結末は「敗」。中には自殺した人も登場し、読書後の疲労感がすごい。そんなスポーツノンフィクション。

敗れざるものたち(沢木耕太郎)

■愛とはそれはお互いに見つめ合うことではなく、いっしょに同じ方向を見つめることである  サン・テグジュペリ

本を読んでいる途中、この有名な格言を思い出した。面白い文章は作者の熱量に比例する。この本の熱量が凄いのは沢木さんが第三者としてスポーツ(選手)を書いているからではなく、目標にむかう仲間として同じ方向を向いているから。サン・テグジュペリ曰く、それが愛。

これは愛の本。

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