【書評/読書感想】「スポーツを読む」(重松清)

スポーツを「何する」が一番好きですか?ちょっと分かりにく表現だと思うので、私のランキングをまずは紹介。

1位はスポーツを「応援する」。Jリーグのサポーターなので。
2位はスポーツを「プレーする」。一応、フットボーラーなので。

そして、3位はスポーツを「読む」。学生時代から今に至るまで結構な量のスポーツ関連雑誌や本、ブログ等を読んできた。読む事で「応援する」や「プレーする」の楽しさが増した。

最近ではスポーツを「書く」にまで手を伸ばしちゃって、活字でスポーツを楽しむのは完全に私のライフワークになっている。

スポーツを読む

■スポーツライター分析本

今回紹介する本は3位の「スポーツを読む」をテーマにした一冊。中身は日本を代表するスポーツライターさんのテクニック解説や人間分析。「批評」というよりも「紹介」という方が適当な内容で、今まで何気なく読んでいたスポーツライティングの奥深さを再発見させてくれる良本。

当然ながら著名なスポーツライターさんは書き方に特徴(個性)がある。山際淳司氏の「江夏の21球」からスポーツ選手の内面を表現するようになった記事が増えた(Numberに代表される人間ドラマ中心のスポーツライティングの歴史が始まった)ように、著名なライターさんがスポーツライティングの世界にどう影響を与えたのかが丁寧に解説されている。

サッカーファンの私的には「金子達仁」氏の章が一番面白かった。最近では記事が不評を買う事も多い同氏だが、思春期にもっとも読んだサッカー記事(本)は間違いなく金子氏のものだし、自分のサッカー観に影響を与えた1人である事は間違いがない。

本書では金子氏を「中田や川口に本音のインタビューができる貴重なライター」と「人脈」で捉えるのは本質ではないと指摘する。私がまさにそう捉えていた人間だったので、はっとさせられた。本書曰く、金子達仁さんの登場は「時代に待ち望まれた書き手」だったようで、具体的に何が本質で革新的だったのかは・・・・本書を買って確認して欲しい。個人的には納得感があった。

「村上龍」、「二宮清純」、「小松成美」、「佐山一郎」、「増島みどり」などサッカーファンにはお馴染みのライターさんに対しても同様の分析が紹介されている。スポーツを「読む」のが好きな人は是非。オススメ。



コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL:
http://7additionaltime.jp/tb.php/614-20fe1ad7