【書評/読書感想】「IOC オリンピックを動かす巨大組織」(猪谷千春)

IOC委員としてオリンピックに関する仕事に長年携わった猪谷千春氏が当時の経験談を交えながら「IOCとは何をしている組織か」を詳しく紹介してくれる一冊。IOC委員になった経緯、ICO委員の仕事内容、サマランチ元会長の人物像、五輪の商業主義への移り変わり、長野五輪誘致の裏側、東京五輪誘致への想い・・・etc.

東京五輪誘致が成功した今、日本人として読んでおいて損はない一冊。

IOC オリンピックを動かす巨大組織

■スポーツ界における日本の政治力

本書全体を通じてIOC内外における政治的な話が多い構成となっている。山崎豊子が小説にしそうなネタ盛り沢山で途中からエンタメ作品として楽しく読んだ。

この本の最後の方にも提言として出てくるのだが、「政治力」が日本スポーツ界にとって課題であるというのは結構重要ではないだろうか。2002年のW杯も共催にならざるをえなかった背景にはサッカー界における日韓の政治力も影響しているのは有名な話。本書では政治力を上げる方法として今後は日本のメダリストをIOC委員に登用する活動などのアイデアが出されている。

この提言をサッカー界で当てはめれば、香川や長友といったビッククラブでのプレー経験のある選手達がセカンドキャリアとしてJFA等で働きだしたら日本の政治力が高まるという事だろうか。インテリジェンスも求められるとなると・・・まず期待されるのはツネ様だろうか。まずまずの選手としてのキャリア+語学能力+FIFAマスター等々の活動。

頑張れ、ツネ様。

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