【書評/読書感想】「Jリーグ再建計画」(秋元大輔)

W杯も終わり、Jリーグが再開。頭をJリーグモードに切り替えるためにこの一冊を読んだ。内容は現状のJリーグが抱える課題の整理。「2ステージ制」、「アジア戦略」、「電通&博報堂との関係(スポンサー問題)」、「J3」、「育成」・・・etc.直近話題になったテーマはほぼ網羅されている。大東&村井の新旧Jリーグチェアマンが「まえがき」「あとがき」を担当している事からも分かる通り、Jリーグの一企画として出版されている。一応、第三者目線という事で秋元大輔さんが書いてあるもののJリーグ寄りの立場で書かれてある事を前提に読んだ方がいいかもしれない。

Jリーグ再建計画

■W杯惨敗の向かい風を受けるJリーグ、どのように人気を回復させるのか?

私が本書で一番興味をもったのは第7章「日本にはJリーグに興味のある人間が少ない」と題して国内プロモーション戦略について書かれてある部分。タコ壷化を指摘されて久しいJリーグにおいて新規ファンを増やすためのアプローチのアイデアを考える事はとても重要なテーマの1つ。本書ではJリーグ版「珍プレー好プレー番組」の制作や他業界とのコラボーレーション、代表人気の流用、ビッグネームの獲得、ネットメディアへの取材解禁などのアイデアが提示されている。

私はどれも正解だと思っている。要は複数の入口を準備する事が大切で、言い換えれば多様なアプローチが必要であるという事。例えば、ガンバはここ10年でのサポーターを最も増やしたクラブの1つだと思う。きっかけは2002年ワールドカップのバットマンで国民的認知度を得た宮本恒靖という存在で女性ファンを増やし、攻撃しか考えてないエンタメ性溢れるサッカーでサッカーファンの心を掴み、国内外のタイトル獲得で強豪クラブとしての地位を確立した。

ただ、今のガンバしかりトントン拍子で進む期間はいずれ終わる。日本代表はW杯惨敗。サッカー界は向かい風の中でファンを増やすという困難なミッションに挑む事になる。だからこそ正攻法じゃないアプローチが重要になってくるのかもしれない。例えば、totoの配当金額を増やしたらギャンブラー用のJリーグへの入口が少し広くなるし、試合前にアイドルに一曲歌ってもらえればアイドルヲタ用の入口も少し広がるだろう。

個人的には新スタジアム完成のタイミングでパナソニックの1社提供でガンバ大阪をテーマとしたドラマなんて放送されたら最高だ。直近ではルーズヴェルト・ゲームが社会人野球にとって最高のPRになっていた。よし、西野時代をシーズン1、セホーン時代をシーズン2としよう。シーズン1はMBS、シーズン2は完全にマニア向けなのでスカパーで放送。脚本は池井戸潤。主役の西野朗役はダンディさが必要なのでトヨエツ、セホーン役は泣くシーンが肝になりそうなので西田敏行さんにしよう。

まあ、身近なところでは僕達サポーターがSNSをはじめとする様々なツールでJリーグの魅力を発信し続ける事が大切なんだと思う。という事で、幣ブログの微力ながら後半戦も情報を発信し続けますので、引き続き御贔屓のほど宜しくお願い致します。

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