【書評/読書感想】「日本サッカーの未来地図」(宮本恒靖)

本書はツネ様が「FIFAマスター」に入学してから卒業するまでの10ヶ月間の学びをまとめた一冊。スポーツに関する「歴史」、「経営」、「法律」というFIFAマスターのカリキュラムに沿う形で章立てされており、最後にツネ様の今後のキャリアプランやサッカーに対する想いがまとめられている。

自分の応援するクラブのOBを通じて「FIFAマスター」というサッカー界における最前線の学びを少しでも知る事ができたのは本当にありがたい。こういう存在がサポーターと世界の距離を近づけてくれるし、サポーターの視野を広げてくれる。スタジアムでの感動をきっかけに「もっとサッカーを日本の文化に根付かせたい」というFIFAマスターへの参加動機も選手とサポーターという立場の違いこそあれ強く共感できる。いつかFIFAマスターで学んだ知識をガンバ、Jリーグで活かしてくれる日が来る事を願っている。

日本サッカーの未来地図

■ツネ様の次のキャリアは?

本書での個人的な最大の発見はツネ様が「指導者」というキャリアも視野に入れていた事。FIFAマスターの例も含め、どちからかというとビジネス寄りなセカンドキャリアを歩んでいくものだと勝手に想像していたので意外だった。もし今後Jリーグの監督になる事があれば、歴代日本人Jリーグ監督の中で最も視野の広い監督になるのではないだろうか。

基本的にクラブは「フロント」と「現場」という形で分かれがちだけど、両方の視点を持てる監督が就任したらどんな効果があるのだろう。本書の中でもツネ様自身が色んなアイデアを出している「地域貢献」をもっと継続的に深く選手達が関わっていくかもしれないし、それが選手達のセカンドキャリア確保につながるかもしれない。選手補強にはクラブマーケティング色が加わってくるかもしれないし、ツネ様の存在自体が新たなスポンサーを獲得するきっかけになる気もする。選手出身としてクラブのコンプライアンスも遵守されるだろうし、他スポーツとのコラボレーションも生れるかもしれない。

もしくは、ガンバユース一期生としての経験もあるし、「ミヤモトフットサルパーク」を立ち上げた実績からも育成・普及の道を歩む可能性もありそう。第二の上野山信行誕生。本書でも子供達の環境を整える事が日本におけるスポーツ文化を成熟させる上で重要であるという考え方が書かれている。

どのようなキャリアを歩もうがツネ様の考える力やリーダーシップがあれば成功するはず。本書を読んで今後の活躍にますます期待したくなった。

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