【書評/読書感想】「ボールピープル」(近藤篤)

きっと「唯一無二」とはこういう本の事を言うのだろうな。ジャンル的には「フォトブック」。サッカーにまつわる写真と、その写真に付け加えられる文章。この本に出てくる「ボールピープル」は基本的には一般人。サッカーを切り口に色んな人生を垣間見れる。外国での出来事も多く書かれているのだけど、サッカーを介する事で異文化じゃなくなる感覚。すっと自分の中に落ちてくる。悲惨な日常もサッカーを介する事で少し笑えたり、勇気を与えてくれたり。

メッセージ性があるような、ないような・・・表現が難しい本で・・・と思ったら、「あとがき」的な章で作者自身がこの本の事を上手く表現していた。

ボールピープル 書評

作りたかったのは自分の好きな写真がふんだんに使われていて、始まりも終わりも起承転結もなく、うざいメッセージや小難しい理屈は抜きで、すべてが渾然一体となっていて、どのページからでも読み始められ、でもそう簡単には読み切れず、なんだかよくわけがわからないけど、読み終わるとなにががわっかったような気になって、そしてなによりも、今までこんなサッカーの本はなかったね、といわれるような本だった

うん。この表現が一番しっくりくる。なんか壮大な事を言いたいのだけど、何も出てこない感じ。悪い意味ではなく。ただ、面白いのは間違いないし、何か心に残ってる。稚拙な表現になるけども、まだまだ自分が知らないサッカーの世界、魅力を教えてくれる一冊。

P.S.近藤篤さんはじめ、宇都宮徹壱さん、六川則夫さんらカメラマンの人が書くサッカーの文章は知的だし、面白いなぁ。カメラレンズ越しにサッカーを観ると違う世界があるのだろうか。

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