ブラインドサッカー普及のために必要なこと

自分の勤めている会社が放送という形で障害者スポーツを少しばかり支援している縁もあって、担当業務的には何の関係もないながらも数年前から障害者スポーツのニュースはチェックするようにしている。東京にパラリンピックが来る事も決まって、7年後にむけて更に知識を貯めたい想いが増している今日この頃。という事で、六本木ミッドタウンで開催された「ブラインドサッカー」のセミナーに参加してきた。

■日本ブラインドサッカー協会理事長は初代ガンバ大阪監督・釜本邦茂氏のお姉さん

セミナーの講師は日本ブラインドサッカー協会理事長の釜本美佐子さん。なんとガンバ大阪初代監督である釜本邦茂氏の実のお姉さん。釜本さんは元々は旅行会社のガイドさんだったのだけど、病気により視力を少しずつ失っていく中で視覚障害者グループと縁ができ、その縁をきっかけに視覚障害者の手を引くボランティア組織にも参加(立ち上げ?)。更にその縁が発展して日本ブラインドサッカー協会理事長へのオファーがあり、現在の立場に至るという経歴。現在はほぼ視力を失われ、見える世界は「真っ白な状態」。

ブラインドサッカーセミナー

■ブラインドサッカー普及への道のり

釜本さんの言葉を借りれば「ブラインドサッカー日本代表が弱いからメディアも報じてくれない」との事で、日本におけるブラインドサッカーはまだ草創期。まずはプレーヤーの人口を増やしていく事が当面の課題のよう。ただ、視覚障害者は引きこもりがちになってしまうらしく苦戦しているとの事。それは視覚障害者の両親や先生などが過保護に接してしまう(運動する事に対してストップをかけてしまう)から。健常者の立場では気やすく視覚障害者に「スポーツしようぜ」なんて言えないし、視覚障害者にとってスポーツする事がどういう事なのかを想像する事すら憚られるけど、もったいない事だと感じた。

ちなみに、このスポーツで面白いのはGKが健常者であるという点。コーチングが重視されるスポーツゆえに、元Jリーガーがセカンドキャリアとしてブラインドサッカーの道を歩んでくれれば普及面でも強化面でも大きいと思うのだけど、関係者の皆さんいかがでしょうか?

ブラインドサッカーボール&ヘッドギア
ボールは蹴ると「シャカシャカ」と音がします

■障害者スポーツのゴールとは?

東京パラリンピックにむけて障害者スポーツに興味を持つ方を増やす事は大きな課題だと思う一方で、障害者スポーツのゴールは「観るスポーツ」としての成功ではなく、「するスポーツ」としての人口をどれだけ増やせるかじゃないだろうか。プレーする事で得る事ができる幸せをもっと広めたらいい。

釜本さんに紹介頂いたブラインドサッカー選手が発したという「ピッチの中には自由がある」という言葉はとても印象的で、ブラインドサッカーをプレーする事で救われた人生があり、ブラインドサッカーをする事で見えてくる新しい世界があるからこその言葉だと捉えている。スポーツをプレーする喜びに健常者と障害者の差が無いはずだから。

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