【書評】「職業 サッカークラブ社長」(野々村芳和)

「JリーグアフターゲームショーのMC」という紹介が一番しっくりくる人が多いのだろうか。今シーズンからコンサドーレ札幌の社長に就任した野々村芳和さんの著書「職業 サッカークラブ社長」を読んだ。ノノさんのコンサドーレ社長就任の経緯から今後、コンサドーレをどのようにクラブに育てていきたいのか「Jリーグクラブ社長」としての考え方、ビジョンが詰まった一冊。また、選手時代~スカパー!での解説者時代のエピソードも語られており、ノノさんのここまでのキャリアを振り返る事も可能。

野々村さん本


一冊を通じて印象的だったのは社長就任から間もないのにも関わらず「将来のビジョンが具体的」である事。「定例の社長会見」、「ASEANのクラブとの提携」、「コンサドーレスマイルリーグ」、「サポーターズ委員会」・・・etc.

ビジネス面でのビジョンを持っている点がポイント高い。もちろん元選手なのでピッチ内での理想も持っている。サポーターへの理解も深い。全方向をむける社長ほど頼もしい存在はいない。そういえば、ピッチ内の部分は強化部に丸投げして、サポーターの文化や考えをまるで理解しないで応援スタイルに口を出す某クラブの社長がいたなぁ。口癖の「大丈夫」が虚しかった・・・。

ちなみにノノさんの上記のようなアイデアは選手時代、解説者時代の経験がベースになっているのは間違いなく、こうした背景をもっているクラブ社長がどんな変化をクラブ、Jリーグにもたらしてくれるのか楽しみ。クラブ社長の新時代到来か。

しかも、ノノさんに関してはコンサドーレ愛が半端ない。アフターゲームショーで第三者的にJリーグを語っていた姿はもうなく、完全にコンサドーレの人間に切り替わっているのが本書からも窺い知れた。そうしたクラブへの想いは苦しいときに力になるはず。メーンスポンサー社長からのご指名で社長就任している経緯を考えても野々村体制の基盤は堅いのかもしれない。

また、余談ながらどうしてノノさんが選手として大成しなかったのか疑問。本書を読む限りとても意識が高く常に何かを意識しながら行動しているように思えたし、キャプテンシーも持ち合わせている。解説者としての姿からも分かるように頭をクリアに上手にアウトプットもできる。ツネや中田英寿にも通じる知性があるように見えたけど。

コンサドーレファンは勿論、クラブビジネスに興味のある方は必読。

P.S.この本を読みながらツネがガンバの社長に就任する時を想像した。

にほんブログ村 サッカーブログ ガンバ大阪へ

このエントリーをはてなブックマークに追加



サッカーTV番組の感想はツイッターで。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL:
http://7additionaltime.jp/tb.php/468-7be0ae66