社内報に自分のJリーグライフを書いた話

先日、勤め先の広報部から「社内報に君のサッカー観戦ライフを書いてくれ」というオファーが舞い込んできました。書く事は全く苦にならないのでこれを快諾。「全社的に自分のサッカー好きをアピールできればサッカー休暇(有給休暇)が取りやすくなるかも」なんてちょっとした下心と共に執筆活動に励みました。

社内報には「This is My Way」という名で社員の趣味を紹介するコーナーがあり、このコーナーに登場する社員は私で4人目なのですが、過去には「野球好き」、「アイドル好き」など個性的な社員が自らの趣味を書いています。

今回のエントリはその社内報に載せた文章を社名がバレない程度に加筆修正して全文公開します。30分くらいで終わらせるつもりが、結局4日間かかった力作です。書いている途中からは「この文章をきっかけにサッカーに興味を持ち始めてくれる人が出たらいいな」という気持ちで文章を書き進めました。

社内報プリントアウト
社内ポータルにUPされた社内報のプリントアウト。写真もたくさん付けました。

(以下、社内報本文)

スカパー!のJリーグ中継に映り込む自分の姿を直視できない。「えっ!?実社会でこんなオーバーリアクションで喜ぶ人間が存在するの!?」「ん?この人は友人か誰か死んだの?」。TVに映る自分の姿に頭を抱えます。TVに映る自分は自分の知っている自分じゃない。もう彼にモザイクをかけてください。スカパー!のカスタマーセンターにクレームの電話がいく前に!早く!いい大人が自作の旗振って飛び跳ねている映像とか放送事故だ・・・。
 
月曜日の朝は反省会。自分と向き合う時間です。社内の先輩方から「(中継に)映ってたね~」のお言葉。お恥ずかしい限りでございます。が、しかし!!ここまで自己批判を続けてきましたが、我を失えるほどの趣味をもっている事に対して幸せを感じている事も事実。いや、自分の中ではもはや趣味というレベルではない・・・人生。そうです!football is life!もう何の話を書いているかお察して頂けていると思いますが、今回のテーマは「サッカー観戦」。私は大阪府豊中市出身という事もあり地元クラブの「ガンバ大阪」を応援し続けているのですが、そんな「ガンバサポーター」としての自分の生活の一部をご紹介する事で少しでもJリーグ・ガンバ大阪に興味を持って頂ければ幸いです。

■「ホームはスタジアムで、アウェイもスタジアムで!?」
 
「ホームはスタジアムで、アウェイはスカパー!で!」はスカパー!Jリーグ中継のスローガンですが(最近は使ってない?)、ホームもアウェイもスタジアムで観るのが私のスタイル。今シーズンもアウェイは仕事で行けなかったサンフレッチェ広島戦以外、北は北海道、南は鳥栖まで全て遠征しており、ホーム(大阪・万博スタジアム)に関しても長年シーズンチケットを所持し続けております。そして、1年間のJリーグ応援遠征で貯まったマイルでシーズンオフには宮崎県にキャンプを観に行くのが年間のサイクル。そんな感じで毎月のように全国の名産物を食べる生活を何年も続けているのでこんな体型になってしまったのかもしれません(苦笑)。

応援遠征は国内だけに留まりません。我ガンバ大阪は強いので(「強かった(過去形)だろ」という批判は一切受け付けません!)「アジアチャンピオンズリーグ(ACL)」というアジア各国リーグの上位クラブだけが出場できるアジアNo.1を決める大会に5年連続で出場しており、このACLの応援で韓国や中国といった東アジアにも遠征します。

外国に応援に行くと本当の意味での「AWAY」を体験する事になります。中国、韓国は反日感情が強い国ですし、特にスタジアムではナショナリズムを煽られる雰囲気があるので身の危険を感じながらの応援となります。中国の済南で行われた山東魯能との試合では我々ガンバサポーターが陣取るエリアを公安警察に囲まれながらの応援になりました。また、試合後も危険だからという理由で全員裏口から移動し、バスに乗ってスタジアムを出たのですが、そのバスに向かって石を投げてくる山東魯能サポーターが!!車内では国内アウェイではありえない危険な経験に恐がるのではなく、逆にテンションが上がってしまったガンバサポーターが多くいた事も印象的であります(笑)。良いか悪いかはともかく、これもサッカーの一部である事は事実で、我々サポーターはそうしたスタジアム外での出来事も含めて楽しんでいます。

ゴール裏網なし
サッカーを通じて異文化に触れるのは楽しい経験です。(写真は今年のG.W.にいった浦項)

■ 情報を発信し続ける理由

現在のようなサッカー漬けの日々がスタートしたのは大学生の頃から。Jリーグ開幕期からスタジアムには時々遊びに行っていましたが、部活動としてのサッカーを高校で終え、土日に時間が出来た事と(大学はサークルでサッカーをプレー)、バイトを始め、多少の経済力が付いた事から元から好きだったガンバ大阪の試合を観にスタジアムに足を運ぶ頻度が一気に増えました。

この頃から序々に「観戦」というよりも「応援」・・・・いや、「参戦」という感覚でスタジアムに通う日々のスタートです。仮に「ファン」と「サポーター」が別物であるとすれば、私は大学生の頃に「サポーター」になりました。「目の前の試合をただ観戦する人間」から「選手と一緒に戦う人間」・・・そうです、私も試合に関与する当事者になったのです!この頃からガンバ大阪の事を「うち」と一人称で呼び始め、遠藤選手を「ヤット」と呼び始め・・・・・ん?もしかして、ひきはじめてます?(苦笑)確かにこれくらいの時期から友人とガンバ大阪に対する気持ちにギャップを感じ始めるようになりました。私には想いを共有できる相手が必要でした。

そこでWEB上での情報発信を始めます。当時はmixi全盛時代でしたが、小さなコミュニティで完結するのではなく、少しでも多くの人と繋がりたい想いからオープンな「ブログ」というツールを選択しました。効果はすぐに出ました。1つの記事に対して数時間かける事があるほど我ながら熱意をもって書いた文章はアクセス数・コメント数共に記事を重ねる毎に少しずつ増え、ブログを通じて知り合ったガンバサポーターも数知れません。現在もブログは続けており、ブログと同じアカウント名で利用しているツイッタ―と連携させながらガンバサポーターの方々との交流を楽しんでいます。こうした「想いの共有」をする場を確保できた事がサポーターライフを楽しめ続けている最大の要因だと感じています。

ブログを書く事で想定外のメリットもありました。それはブログを通じてのアウトプットを続ける事でインプットの精度が高まった事です。数年前のブログの記事を読み返すと自分のJリーグを観る視点が細かくなっている事に気が付きます。書けば書くほどサッカーの新たな魅力を発見できました。書き続けるには「新しいネタ」を見つけるか、「着目点」を変えるかしかないのである意味必然だったのかもしれません。

大手メディアが報じるJリーグは特性上どれも「広く浅く」にならざるをえないのに対して、個々のサポーターブログの視点は「狭く深く」でありながら、ブログの数が多いゆえに「サポーターブログ」というメディア全体では「広く深く」を実現しています。現在の私のJリーグに対する知識や考え方はサポーターブログによって形成されているといっても過言ではありません。着目点に幅や深さが持てるようになればよりJリーグを楽しめるようになります。それゆえ「想いを共有したい」という理由でスタートしたブログですが、現在は「新しいJリーグの魅力を発見する手助けになりたい」という想いも持ちつつ記事を更新する日々です。

な~んて、偉そうな事を書きましたが実際に私のブログを読めば「自己満足日記やん!」と一蹴されるのは目に見えているのでブログ名は非公開でお願いします(笑)。

宮崎キャンプ2012
宮崎キャンプの様子。2月のキャンプシーズンは一番サッカーに飢えている時期です。

■ 「Jリーグ」の魅力

最後は私の考える「Jリーグの魅力」で締めます。多少繰り返しになる部分はありますが、「想いの共有」が最大の魅力だと考えます。何千人、何万人の想いがシンクロする瞬間ほどカタルシスを感じる瞬間が他にあるでしょうか。ゴールの瞬間に年齢、性別、社会的立場を超え、初対面の方々と抱き合えるスタジアムという場所は最高です。この想いの共有はサポーター同士だけに留まりません。元NHKアナウンサーの山本浩さんが残した名実況にこんな台詞があります。

「このピッチの上、円陣を組んで、今、散った日本代表は、私たちにとっては「彼ら」ではありません。これは、私たちそのものです。」

この意識を持てた時、サッカー観戦はもはや「観戦」ではなくなります。第三者ではなく試合に挑む当事者として選手とも想いを共有できます。一緒に戦うからこそ得られる喜びがそこにはあります。

そして、この想いの共有者が多ければ多いほどクラブの力になり、得られる喜びも大きくなります。実際、Jリーグでも名勝負と呼ばれる試合は観客数が多い試合やサポーターの声がピッチに届きやすいサッカー専門スタジアムでの試合である事が多いです。

今回は私のブログではなく社内報ゆえにサッカーに全く興味のない人もこの文章を読まれているかと思います。そうした人達はきっとこの文章を読んで「コイツ痛いな」くらいの感想しか持たないでしょう。ただ、騙されたと思って一度お近くのスタジアムに足を運んで観て下さい。見るからに私みたいな人間で溢れていますから(笑)。私なんて可愛いものです。もっと想いの強い方々の姿に最初はちょっとひいちゃうかもしれません。応援する事を恥ずかしいと感じてしまうかもしれません。ただ、一生懸命プレーする選手とそれを応援するサポーターの姿を目の当たりにしたら少しずつウズウズしてくると思います。

「私は座って試合を観ているだけでいいのだろうか・・・・。私も彼らの力になりたい!」

ちょっとでもこんな感情が芽生えたら後はサポーター街道まっしぐら。きっと仕事中に「J’s GOAL」読んじゃうでしょう。応援するチームが勝った翌日のスポーツ新聞をラミネート加工しちゃうでしょう。スタジアムに行くために仮病だって使うかもしれない。どんなゲーフラ作りますか?そろそろ来シーズンのシーズンチケット発売日ですよ。

もうサッカー無しの生活には戻れません。スタジアムでお会いしましょう。

サッカーゴール裏
一体感を持って応援するのはとても気持ちいいですよ。

関連記事:JリーグサポーターがWEBで情報発信をする意義

コメント

ACさん>コメントありがとうございます。おっ!うちの会社は鹿島サポはちらほらいますからね~。どこの会社の社内報かは秘密にしておいてもらえれば助かります(笑)。

残留→天皇杯優勝→ACL優勝の流れでいきましょう!

脱帽です

はじめまして。知り合い(=鹿島サポ)の方から、社内報に取り上げられたガンバサポがいる!と聞いてました。

東京駅の近くに住むのは便利だから、、、というので判断しましたので間違いご容赦ください。

フル参戦脱帽です。また熱い想いも伝わってきました。こちらもガンバサポです。le coqのユニ着てたまに参戦しています。

磐田戦は都合によりTV観戦ですが、残留当然、来期のリーグ王者獲得のために妄想しています(笑)

絶対残留ですね♪

真田幸村さん>他サポの方にコメント頂けて嬉しいです。残留争い頑張ります!w 最終節、札幌が新潟に勝ってくれる事を信じています!w

感動しました

はじめまして。
札幌サポですが、熱い文章に感動して思わず筆を執りました。(筆でなくキーボードですが。)

アナタのようなサポーターがおられるガンバ大阪は幸せですね!札幌にもそういう空気を醸成していけばもっと強くなれるのにと思います。

残留争いの最中ですが、頑張ってください。

さいとーさん>コメントありがとうございます。中にいると理解できないですが、Jリーグはまだまだ認知度の低いコンテンツだと思います。一度もスタジアムの空気を経験していない人もまだまだいます。ガンバ大阪もそうだったように、今年優勝した広島はサポーターが増えるでしょう。満員のビッグアーチに来場した人はきっと来年もスタジアムに運ぶはずです。

結果がすべてではないですが、結果も集客の重要要素です。1人でも多くのサッカー好き、ガンバ好きを増やすためにも週末は絶対に負けられません。一緒に応援しましょう。

力作に感動しました。

はじめまして、こ~さん。
さいとーと言います。

素晴らしい社内報のコラムじゃないですかw
僕はメインスタンドの住人ですが、
いつもゴル裏の、絶え間ない歌声には、
感心させられっぱなしです。

昨年、アウェイでゴル裏を初体験しましたが、
あれは確かに観戦という感覚ではないですよね。
病み付きになるのも分かります。
今シーズンも、3回ほどアウェイゴル裏行きました。

今後も、社内での布教活動頑張って下さいw
スタジアムに行きたいけど、二の足踏んでる人、きっといますよ。
それが可愛い女の子だったら、いいですねww


さあ、リーグ戦の締めくくり、
僕も慣れないゴル裏で、
しっかりチャントも歌えないなんちゃって参戦者ですが、
頑張って選手の背中を押したいと思います。

「死神」擁するジュビロも、降格ジンクスも踏み倒して、
ヤマハで、一緒に歓喜の雄叫びを上げましょう。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL:
http://7additionaltime.jp/tb.php/433-821b6b6a