【俺のアウェイ飯】「つけ麺 五ノ神製作所」(FC東京/味の素スタジアム)

新宿の高島屋側にある有名つけ麺屋。HIS本社の裏側という微妙な立地ながら常に行列ができている。他の都内有名店同様にアジア系外国人客が多い。店内はカウンターのみ。最大の特徴な海老のエキスがふんだんに入ったスープ(付け汁)。「海老トマトつけ麺」という珍しい組み合わせのラーメンも。トッピングでキャベツ、オプションでチーズ、バジルソースが選べる。

醤油、塩、味噌、とんこつ、煮干し、あご・・・そして、海老。ラーメンのスープの多様性があって面白い。ラーメンはサッカーに似たところがある。地域性や流行、師弟関係、のれん分け・・・etc. 背景を知れば知るほど飽きない。サポーターにとって開拓しがいのあるアウェイ飯だと改めて思った。

■店名:つけ麺 五ノ神製作所
■URL:https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13120708/



海老の看板が印象的なお店外観


お昼や晩飯時を避けても常に行列


海老肉玉子つけ麺(大盛)


麺はキャベツ付き


大盛は700gなので注意


海老のスープは超濃厚


スープ内にはたくさんの肉


肉は複数種類入り


店内の壁には芸人のサイン


海老味噌つけ麺のスープはさらに濃厚


「バジルソース」のトッピング(50円)がオススメ


麺につけると味にアクセント

ごちそうさまでした。

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去り際の美学 -長谷川健太監督のスピーチによせて-

今節のメインコンテンツは長谷川健太監督のシーズン総括スピーチ。事実上の退任挨拶で何を語るのか注目していた。

話された内容は自虐と皮肉含みの謝罪…と、私には聞こえた。三冠やACLベスト4といった良い想い出を語らなかったのはスタジアムの空気を読んだ結果か。文脈的に意味が分かりづらい「これで快く5年間に幕を閉じることができる」発言などサポーターからのブーイングに対して苛立ち、冷静さを欠いているようにも見えた。「やれよ事件」しかり、対サポーターに関しては最後までセンシティブだった印象がある。毎節試合後に繰り返されるサポーターを意識したテンプレコメントとは裏腹に、垣間見れるプライドの高さもあって心の距離は最期まで埋まらないままだった。


5年間お疲れ様でした。健太監督の未来に幸あれ

去り際には美学がある。そこでこそ人間性が試される。長谷川健太監督は何を語るべきだったのかを試合後からずっと考えていた。5年間の長期政権となったクラブに対してもっと語る言葉があったのではないか……最初はそう思った。

ただ、長谷川健太監督の立場になれば未来を一緒に歩めないと宣告された相手に話す言葉などないのかもしれない。山内社長に言わせれば「長谷川健太監督からの卒業」なのだが、「攻撃サッカーへの回帰」を掲げているクラブの姿勢は自身への否定と捉えてもおかしくない。J2に降格したガンバを立て直した自負もあるだろう。批判の矢面に立たされる現状や、フロントへの不満に対して気持ちの整理を付ける難しさは想像を絶する。自暴自棄になっていてもおかしくない。

監督業の難しさを痛感する。クラブは夢を売る商売で、夢は未来にある。一方、栄光は常に過去形だ。監督と悲しい別れ方になるのは宿命か。来シーズンからは他クラブを率いるであろう長谷川健太監督が最後に語った言葉「ブーイングを声援に変えて、来シーズン、ガンバ大阪、是非タイトルを奪取して欲しいと思います」が虚しく響いた。

関連記事①:スケープゴート ~“ガンバらしさ”を失った要因~
関連記事②:【ファン感謝祭】長谷川健太監督にシュートを教えてもらった話






クラブカラ―に染まる街 -等々力陸上競技場へ向かう道で感じたこと-

10年前、大阪から上京する際に家を借りるエリアとして最後まで迷った候補地が2つあった。

1つ目の候補は埼玉・川口。家賃が安く、ほぼ東京という立地から通勤にも便利な街である。ただ、「埼玉=浦和レッズ」という印象が強く、ガンバサポーターの自分が住むのはアイデンティティの否定になると却下した。親族からは「いい歳して馬鹿なことを…」的な反応をされたが今でも判断は間違っていなかったと思っている。神社で賛美歌は歌えない。

もう1つは神奈川・武蔵小杉。今日、武蔵小杉駅から等々力陸上競技場まで歩きながら痛感した。このエリアにも住まなくて良かった。10年前はここまでフロンターレカラ―が強い街ではなかったと記憶しているが、今や川崎フロンターレ駅なのである。


サッカータウン武蔵小杉


公園のオブジェもフロンターレカラ―を身にまとう街


定番のJクラブ自動販売機はもちろん


学校もフロンターレ―カラ―の装飾


川崎=フロンターレ。ヴェルディ川崎の面影はどこにも残っていない

武蔵小杉駅はベッドタウンの一面もあるので住んでいる職場の同僚は多いのだが、皆がフロンターレに洗脳されてきた歴史を目の当たりにしてきた。サブリミナル効果の側面があるのではないかと感じる。「計算ドリル」に代表される生活にフロンターレを忍ばせる作戦。潜在意識へのアプローチ。

阪神ファンでもないのにスタメン選手の名前を全員言えてしまう。そういう環境で育った私は生活の中での何気ない露出の重要性を身に染みて理解している。そんな地道な活動が身を結んだフロンターレ、最近では紅白歌手「SHISHAMO」を使った楽曲からのアプローチまで。ずるい。勢いがあるとはこういう状態のことを差すのだろう。天野春果氏は東京五輪後、次はガンバに出向すればいい。


武蔵小杉エリアのあらゆるお店にはフロンターレ色がちりばめられている


オシャレな美容院の入口にも


渡辺こども診察所にも


こんなものまでフロンターレカラ―

内容的には大惨敗ともいえるゲームを終え「クラブ力」とは何なのかを改めて考えさせられた。相変わらずアットホームな等々力陸上競技場や武蔵小杉の町並みから思うのは「帰属意識」の重要性。ガンバ大阪は2005年の優勝をきっかけに選手のタレント力やサッカーの魅力でもってサポーターの数を急増させていった歴史だと捉えている。しかし、それが崩壊しつつある現状をふまえ別のアプローチが求められている。新監督が成功する保証もない。

ピッチ内外共にガンバの求心力は急激に落ちている。少なくともサポーターの掲出物を事前申請制にするような重要な決定を密室で行うことはサポーターの帰属意識を高めることにはつながっていない。

関連記事①:虚無感の先に -天皇杯決勝総括-
関連記事②:【書評/読書感想】「スタジアムの宙にしあわせの歌が響く街」(天野春果)