【天皇杯 準々決勝】横浜F・マリノス-ガンバ大阪@日産

【横浜F・マリノス 2-1 ガンバ大阪】

“家族の事情で帰国”や、“来シーズンの移籍が内定”等々、毎年恒例ながらモチベーションの維持が難しい時期に開催されるのが天皇杯。更に今年はリーグ戦が11月上旬に終了した事に伴う長期中断を挟むという高難度さ。ガンバに関しては中断期間中に怪我人も続出する事態も発生。

そして、移籍が噂される阿部、大森、岩下はスタメンを外れ、ジョンヤは途中交代。メンバー構成だけでも色々推測してしまう中でチーム一丸で戦う難しさはあったかもしれない。「棚ぼたACL権」の権利を得られるリーグ年間順位4位を獲得していた事も心に隙を生んだ可能性はあるだろうし、「史上初の3連覇」や「吹田スタジアムでの決勝」は選手達にどれだけのモチベーションを与えたのか疑問だ。

■偏見と心

「心」を鍛えるのは難しい。だからこそ、サポーターという存在が重要視される。つまり、サポーターの声援が心技体の「心」を支える事ができると想っている。

例えば、ヒガシの怪我で出場する事になった藤ヶ谷。セカンドGKという出場機会が少ない難しい立場であるが、声援からガンバサポーターが藤ヶ谷を信頼している事が伝わっていれば嬉しい。凡ミスの印象も強いGKゆえにネガティブな偏見とも戦わなければいけない中で、一番身近なガンバサポーターの存在が勇気になって欲しい。今日は藤ヶ谷コールの声量、苦手な足元のファーストプレー後の拍手など良い雰囲気を作れた気がしている。藤ヶ谷をここまで盛り立てる事ができるのはガンバサポーターだけだ。

そして、サポートを必要としているのは選手だけではない。

主審は家本さんだった。藤ヶ谷以上に偏見で評価される事の多い彼にこそ必要なサポーターは・・・いない。直近話題になったCS決勝のPK判定の印象が残っていたのであろうが、日産スタジアム内で家本主審の名前がアナウンスされた時の観客席の反応は異常だった。前述のPK判定しかり、偏見が偏見を生む負のスパイラルから抜け出せていない家本主審の苦悩は想像を絶する。

あのふてぶてしいキャラクターは賛否両論で仕方ない部分はある。しかし、家本主審の仕事が正しく評価されていない事も確か。偏見はすぐになくならない。だからこそ、信頼や評価の声もしっかりあげる事が大切だ。

主審を孤独にしてはいけない。そんな事を想うクリスマスイブの夜。

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俺のアウェイ飯 アウォーズ2016

アウェイ遠征とは飯であり、飯とはアウェイ遠征である。

なぜサポーターはアウェイに行くのか。これを読んでいるJリーグサポーターは自問自答して欲しい。ちなみに、私のサポーター仲間はこう言い放った。

「俺、アウェイ遠征に行く目的の7割は飯。3割が応援」

多くのサポーターがこの発言を批判できないはずだ。スタジアムよりもアウェイ飯の写真が次々とアップされるJリーグサポーターのSNS。試合の感想より弾むアウェイ飯についてのトーク。ゲーフラを忘れる事はあっても、アウェイ飯屋の予約は忘れないのである。

個人的には今シーズンも多数のアウェイの地に足を運び、多数のアウェイ飯を食べた。特に今年は我がガンバ大阪がJ3に参戦した事もあり、開拓のシーズンでもあった。そんな試合よりも記憶に残るアウェイ飯の数々をJリーグアウォーズ風に表彰する。

■ベストイレブン

選定基準は以下の通り。

対象:今年、私が行った店。所属リーグ(カテゴリー)は不問
ポジション別評価ポイント:「GK」は“信頼性”、「DF」は“安定感(定番)”、「MF」は“意外性”、「FW」は“決定力(ボリューム)”を重視

【GK】
もつ鍋 おおやま(アビスパ福岡)
⇒「もつ鍋」。レベスタに広告看板も出し、Jリーグサポーター間の認知度が高い。

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【DF】
小作(ヴァンフォーレ甲府)
⇒「ほうとう」。定番という立場に胡坐をかかず、多様なメニューを提供してくれる。

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あつた蓬莱軒(名古屋グランパス)
⇒「ひつまぶし」。味、接客、立地・・・食べ方同様に色んな形で楽しめる名店。

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餃子むつ菊(ジュビロ磐田)
⇒「浜松餃子」。住宅街にある予約なしには入れない超人気店。コスパも◎。

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さわやか(ジュビロ磐田)
⇒「ハンバーグ」。あの弾力は唯一無二。アウェイサポーターの集客率ではダントツ1位。

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【MF】
もぅあしびー(FC琉球)
⇒「沖縄料理酒屋」。多様な琉球料理をほぼカバーしている点を評価。酒も充実。

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いしぐふ~(FC琉球)
⇒「ソーキそば」。そばの上の卵が特徴。ソーキのジュウシーさが最高。

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南翔饅頭店(上海上港)
⇒「小籠包」。皮のモチモチさが本場中国の味。別売の生姜とセットでどうぞ。

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【FW】
元祖博多めんたい重(アビスパ福岡)
⇒「明太子料理」。福岡グルメ新定番。高いが美味い。今シーズン最大の発見。

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Grill’d(メルボルンビクトリー)
⇒「ハンバーガー」。名物グルメが少なく、物価の高い豪州に長期滞在する中で重宝した店。

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明治亭(長野パルセイロ)
⇒「ソースかつ丼」。長野グルメに蕎麦以外の選択肢を提供するガッツリ派サポーターの救世主。

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システムは4-3-3。例年同様、アウェイ飯の強豪であるアビスパ福岡から2店を選んだ他、「小作」「あつた蓬莱軒」「さわやか」といったご当地チェーン店勢も健在。躍進が目立つのは沖縄勢で堂々の2店選出。J3参入の影響がベストイレブンにも及ぶ結果になった。外国籍からはACLアウェイで訪ねた中国とオーストラリアの店を選出。関西圏、首都圏からの選出からの選出がないのは例年通りの傾向。

そして、2016シーズンのMVPは「さわやか(ジュビロ磐田)」。過去、静岡グルメは海鮮系を中心に攻めてきたので実は初めて食べたのだが、味の意外性が他の10店と比べて圧倒的だった。また、前述の通りサポーターの集約率の高さは異常。選択肢が多い静岡グルメにおいて、あそこまで支持されるのは特筆すべき。来シーズンは清水が昇格して静岡遠征が2回予定されるが、多分「さわやか」には2回行く。

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■特別賞

惜しくもベスト11には入らなかったものの、特別賞という形で表彰したいアウェイ飯を3店舗。「新人王」は若者にオススメする店、「功労賞」は過去何度もお世話になっている定番店、「フェアプレー賞」は体に優しい料理を提供している店という選定基準で選出した。

【新人王】
(柏レイソル)
⇒「ラーメン」。今シーズン唯一残してしまったアウェイグルメ。圧倒的なボリュームは若者向け。

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【功労賞】
矢場とん(名古屋グランパス)
⇒「とんかつ」。食べた翌日に胃もたれ発生で引退を決意。定番グルメへの感謝の意を込めて。

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【フェアプレー賞】
琉球茶房すーる(FC琉球)
⇒「ゆし豆腐」。飲み過ぎた試合翌日の昼食に相応しい。

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特別賞の3店舗はどれも自分の年齢や体の変化に連動する形で選出されている。Jリーグクラブが世代交代を繰り返し進化を続けるように、サポーターのアウェイ飯の好みも変化し続ける事を感じ始めた一年でもあった。ボリュームや高カロリーのものを食べれなくなりつつ事を決してネガティブに捉えるのではなく、新しいアウェイ飯に出会えるチャンスが広がったとポジティブに捉え、来シーズンもアウェイ遠征に勤しもうと思う。

Jリーグサポーターの皆さん。来シーズンもアウェイ飯を食べるついでJリーグの試合観ようぜ。

関連記事:【2015シーズン版】Jリーグアウェイグルメ ベスト10



『J番記者による大忘年会2016』に参加してきた話

媒体を介さないゆえに伝えられる事がある。いわゆる「オフレコ」話はなんで面白いんだろう。悪い事を皆で共有するドキドキ感か、はたまた一人では抱えきれない秘事を他人に共有できる解放感か。「SNSで書かないで下さいよ」と言いながら楽しそうに話す姿が印象的だった。

ロフト9渋谷で開催された『J番記者による大忘年会2016』に参加してきた。その名の通り、Jリーグの番記者さん達が今年のJリーグを総括するトークイベント。参加者の大半が30代~50代男性という見るからにコアサポーターであろう方々ばかり。Jリーグを支えるサポーターの縮図がこのイベントにあった。ライトファンはトーク内容の半分も理解できないであろうマニアックさ。蛸壷化著しいJリーグに相応しいイベントだった。


イベントは満席

■色んな視点でJリーグを観る面白さ

オフレコは厳守するので書ける事は少ないながら一言でイベントを総括すると「知らない事ってまだまだあるんだな」。番記者だからこそ知りうる「クラブ人事」、「スポンサーやサポーターの影響力」、「ロッカールームや試合後記者会見での監督・コーチの発言」等々の裏話。 別に必要以上にリアルを知りたいとは思わない。ただ、多少のオフレコを知りうる事で今まで以上に行間を読めるようになる楽しみはある。

また、視点を変える事で見えるものもある。トークテーマの1つに「堂安律に翻弄された今季のJ3」という栃木の番記者から観たJ3総括があった。ガンバサポーターはさほど気にしないであろう他サポのガンバ大阪U-23に対する見方を知れるし、相手の想いを知る事でその試合が持つ意味が増えてより観戦を楽しめるようになる。


律の出場有無が栃木と大分の運命を分けた!?

そういう意味では同じコンセプトでサポーターをスピーカーとしたイベントがあっても面白くなりそう。番記者しか知らないオフレコ情報があるように、サポーターしか知らない事件簿や流行はクラブ毎に特徴が出そうな気がする。今回のイベントでもアシシ氏が「ジェフ運営炎上事件」を語り、蒼井ちあきさんがガンバファン感で「小川と一美がGO皆川を披露」してからピッチ上での連携が深まった話をするなど、マニアックさは避けられないながらも一般的にはあまり知られていない小ネタは山ほどある。MCはドメサカブログの中の人 、SPゲストは盟主。チケット代は1000円(1ドリンク制)でどうだ。


炎上やアンチについて語るアシシ氏


毎試合つけているサッカーノートを披露する蒼井ちあきさん


宇都宮さんはアンダーカテゴリにおける面白ネタを連発

とまあ、例の如く堅苦しい事も書いたが、イベント自体はゆるい空気で、多くの笑いがあるものなので、興味を持たれた方は気楽な気持ちで次回参加してみてはいかがでしょうか(「エアインタビュー」の話題時に若干ピリ付いた空気が流れたのはオフレコで)。

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