【Jリーグ開幕戦】ガンバ大阪-鹿島アントラーズ@吹田

【ガンバ大阪 0-1 鹿島アントラーズ】

「またまた~。丹羽ちゃんったら大袈裟に倒れちゃって(笑)」と軽口叩いてたら鎖骨骨折してた。

いやはや……センターバックが足りないとはシーズン前から声高に叫ばれていたものの、こんな事態は想定外。シーズン序盤にいきなり修羅場。

無事是名馬。

こうなってくると今節も信じられないミスを犯したジョンヤの評価が高まってくる。もはやミスとかどうでもいい。ただ無事に試合を終えてくれ。連戦ではパフォーマンスが落ちるとか言ってられない。私のジョンヤへの想いは峻厳なものから慈愛に満ちたものに変わりつつあるのでした。


今年のシーズンパスはここから。この景色は1年間俺のものだー!

■我慢の時期

一方で前線の人材は豊富。水曜日のACLから前4枚全員替え。長沢のワントップに左から大森、アデミウソン、藤本の並び。ACLに重きを置いていると考えればこの4枚は現状セカンドセットか。アデミウソンとパトリックの相性が悪いという監督の話などから推測するにフットサルよろしくセットでのローテーションという形もあるのかもしれない。

今日のスタメン組は個人では健闘したと思う。トラッキングデータにも表れてるようにコンディションを優先した人選はある意味で成功した。ただ、当たり前ながら新加入2枚を含むチームが鹿島相手の開幕戦で機能するほど甘くはなく(結局、柴崎も金崎もスタメン出場したし)。これは仕方ない。メンバーを固定しない方針で動いている以上、我慢しなくてはいけない時期だと認識してる。

……と言えるのはACLで結果を出している間だけだろうな。

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【ACL第1節】水原三星-ガンバ大阪@水原

【水原三星 0-0 ガンバ大阪】

昨年のACL序盤を考えればアウェイ韓国でのドローはロケットスタートくらいの気持ちで捉えている。決定機の数を考えれば負け試合。そんな展開で勝ち点1を奪えたのはシーズン初のガチンコ試合でもしっかりファイトできた選手達のパフォーマンスによるもの。相手の決定力の無さや運の要素も否定はしないながらも、今日はそれを引き寄せた選手達の頑張りを称えたい。

注目された2列目の人選に阿部・倉田を同時起用した長谷川監督の采配も結果につながった。ベンチスタートとなったヤットの2列目起用や、宇佐美の途中交代、アデミウソンの未起用など最後まで手堅さ全開。緊張感があり、フィジカル的にもハードな試合だったので適当な判断だったと思う。

■ガンバでもヤット途中投入の時代突入!?

井手口がゼロックスに続き2試合連続で躍動。ミスもあるものの最後まで攻守に激しくいける走力は既にガンバの大きな武器。また、彼がいる事でボランチでも本格的にローテーションが回せるようになるのは今年のガンバの大きなアドバンテージ。コンディションさえ整えばヤットも今ちゃんもまだまだ代表レベルなのは明らか。

また、余談ながらヤットが途中投入される姿はザックジャパンの最期を思い出させた。ヤットの途中投入は新しい武器であると同時に、いよいよ世代交代本格化を感じさせる。まあ、そんな事を書きながらも、休養したヤットがJリーグ開幕戦で異次元の活躍をかましてくれそうな予感もするのだが。

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【FUJI XEROX SUPER CUP2016】サンフレッチェ広島-ガンバ大阪@日産

【サンフレッチェ広島 3-1 ガンバ大阪】

その瞬間は唐突に訪れた。ヤットがサポーターの声援に手を振って応えたのだ。記憶の限りではヤットがサポーターの声援に応えたのは2006年にウイルス性肝炎で長期離脱からの復帰戦であるアウェイ浦和戦以来。推測するに先週の杮落し戦がターニングポイント。ヤットが希望しているシュートを外した際に「あーぁぁ・・・」ではなく「うぅーっ」と言うリアクションを必死に取得しようとするサポーター達の献身に心動かされたのではないだろうか。声援に応えないからといってヤットがサポーター嫌いだった訳ではない。それは各種メディアのインタビュー等からも明らかだったのだが、気持ちとしては10年越しの片思いが成就した・・・そんな感じ。試合は負けたけど悪い気分じゃない。


ゼロックススーパーカップといえば「スタグル祭」。今年は新潟の「牛すじ煮込みごはん」

■ベストな前線の組みわせは?

守備を重視しているので、元々攻撃のバリエーションが多いチームではない。にも関わらず、アデミウソン&藤本が加入した事で過剰に攻撃力アップへの期待感が高まっていたのは否めないと自分を戒めている。攻撃面での連携が深まるのにはもう少し時間がかかりそう。

今日の組み合わせは右から阿部・アデミウソン・宇佐美+パト。個人的には先週のパナソニックカップの感想でも書いた通り、攻守のバランスや特徴から考えてもこのセットが現時点ではベストだと思っている。先週スタメンではなかった阿部ちゃんは昨シーズン同様に守備面での貢献度高し。水原⇒鹿島と強豪との対戦が続く事もあるので、まずは阿部・倉田といった守備が計算できる人選を軸にするのが長谷川ガンバらしい選択ではないか。

一方でそれでは昨シーズンからの上積みがなく、アデミウソン&藤本の融合はトライし続ける必要があるのも事実。現状、2人の中では藤本の方が攻撃にリズムをもたらす事ができている。また、チームとして流れの中からの得点の可能性が高くない状態でもあるので、セットプレーの重要度も増す。そうなると現時点ではアデミウソンより藤本の方が序列は上かもしれない。ACLを阿部・宇佐美・藤本、リーグ開幕戦を宇佐美・アデミウソン・倉田という組み合わせでどうだ。


ゼロックススーパーカップは晴天のイメージがあったけど、今年は雨

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【Panasonic Cup】ガンバ大阪-名古屋グランパス@吹田

【ガンバ大阪 3-1 名古屋グランパス】

野呂社長が終始ご機嫌だった事がパナソニックカップのハイライト。新体制記者会見から若干すべり気味な言動が多いのは気になるけど、手倉森監督に代表されるようにトップがすべるというのは実は流行のマネジメント術なのかもしれない。前任者が気難しさを感じるキャラクターだったので余計に野呂社長の面白が際立つ。「野呂社長ゲーフラ(走れノロス)」誕生は序章に過ぎず、誰からも愛される社長になる予感。野呂社長、本日まで大変お疲れ様でした。次は欠陥気味なスタジアム内外の動線整理をお願い致します。


前座試合として山口智氏と中山悟志氏の引退記念マッチも開催


スタジアム内にはミュージアムも。若かりし頃の中山悟志氏


智の息子(キッカー)も出場。GKはなんと松平健さん!

■2列目のレギュラー争いは史上最高レベル

この試合のチェックポイントは2つ。

①岩下&西野の怪我に起因するセンターバック人材難問題
②2列目のレギュラー争い

①は問題先送り。この試合でテストされたジョンヤが合格点の出来だとは思わない。崩されたシーンは少ないながらも昨シーズンから続く細かいミスが多過ぎる。失点のきっかけはジョンヤのビルドアップミスから。ボランチ今野を動かしたくないのはやまやまながら、安定感が求められるポジションゆえに長谷川監督の性格から考えても今ちゃんをスライドする可能性が高い気がするが…。


吹田スタジアム、初スタグルは信頼と実績の「うらや」の唐揚げ&もちもちポテトセット

②は超熾烈。報道されていた以上に新加入のアデミウンソンと藤本がフィットしてた印象。二人とも所謂「違いを生める」系のプレーヤー。具体的な例を挙げるならば、アデミウンソンはトラップ一つで決定機を生み出せる点が素晴らしい。個人的にはアデミウンソンはレギュラー当確。

藤本は二川以来不在だった「パサー」タイプゆえに攻撃の幅が広がるメリットがある。アデミウンソン然り、ボールを出せる選手が増える事で宇佐美がフィニッシャーとしての動きを増やせるのではないかという期待感もある。右サイドから中に切れ込んで左足でクロスはガンバの鉄板パターンになりそう。言わずもがな左利きとしてセットプレーの選択肢が増えるのも◎。


ずっと再販を待ち望んでいたゴルフマーカーを発見!

以上をふまえつつレギュラーを予想すると……宇佐美とアデミウンソンを軸に残り一枠は他のポジションで起用されてる選手との相性やコンディションでローテーションという形かな。倉田、藤本、阿部で残り一枠を奪い合う形を想定すると、守備面での貢献度とパスの受け手として優位性がある阿部ちゃんをファーストチョイスで見てみたい気はする。

ただ、誰がスタメンから外れても残り2人を途中から投入できるメリットは大きい。先制点を取られた時の勝率が低いチームにおいて、先行逃げ切り型(先制→守備固め)以外の戦い方を手に入れるのはACL制覇という目線では最重要課題ではないかとも思っていたので。

シーズン前は想像が尽きない。この時期ならではの楽しみ。こういう楽しみを提供してくれた梶居さんをはじめとする強化部の皆様ありがとうございます。シーズンインまでの残り1試合、来週のゼロックスでも色んな想像を楽しませて頂きます。


最高のスタジアム!これからよろしく!

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日本のサッカー文化に多様性を ~ヨコハマ・フットボール映画祭レポート~

ヨコハマ・フットボール映画祭に行ってきた。毎年Jリーグ開幕前の恒例イベントとして楽しみにしている。参加するのは今年で3~4回目だと記憶しているが、年々規模が大きくなっている。いや、規模というより志という表現の方が正しいかもしれない。単純にサッカーの映画を上映するだけじゃない開催意義がこのイベントにはある。


ヨコハマ・フットボール映画祭のマスコットキャラクター

キーワードは「多様性」

公式HPのイントロダクションページを見ると、その意味を理解頂けると思う。映画を楽しんでもらう事をきっかけに、サッカーの力(媒体力)を駆使しつつ様々なアプローチが行われている。今年の場合は「被災地支援」や「パラスポーツ(障がい者スポーツ)への理解」がテーマの1つになっているのだろう。フットボール映画祭から発信する事で伝わるメッセージがある。


映画上映後にはトークショーも。写真は粕谷秀樹さん

また、同様に多様性が表れていたと思うのが「物販」。あまり詳しいジャンルではないのだが、サッカーにおける「同人誌」が販売されていた。クオリティ的にはプロに近いが、要はファン自身によるマニアックなアウトプットである。タイトルだけ見ても名物サポーター密着映像だったり、スタグルのレシピ本だったり・・・万人受けはしないであろうものばかり。ただ、圧倒的な熱量を感じるし、こういうアウトプットの数が増える事が日本のサッカー文化が成熟するという事だと思う。多様性を認めあえる文化は強い。


販売されるサッカーファンブック①


販売されるサッカーファンブック②

このようなイベントを通じて相互理解を深めるアプローチは≪蛸壷化≫が叫ばれて久しいJリーグ(日本サッカー)にとって重要なはず。サッカーの楽しみ方は多様であるべき。オンザピッチもオフザピッチも価値観が偏り過ぎているきらいがある。Jクラブのオフィシャルマスコットではないカエルの一平くんのようなキャラクターが人気者になれる日本サッカー界には多様性を受け入れるポテンシャルはあるはずだ。


1日劇場支配人に就任したカエルの一平くん


カエルの一平くんグッズ

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【書評/読書感想】「世界一分かりやすい!フットサルの授業」(ミゲル・ロドリゴ)

フットサルの話。

ただボールを蹴るだけで上達した10代とは違い、30代になってからは強く意識して行動しないと何も得られなくなった。努力が当たり前のように自分を裏切る事も多くなった。ただ、不思議なものでそうした年齢的な衰えを感じ始めた頃からフットサルへの熱量が増した。抗いたい気持ちや、自分はこんなものではないという反骨心の芽生え。20代の頃に本気でプレーしていなかった事を悔やむ日々。

世界一分かりやすいフットサルの授業

■原点回帰。基礎が大切

フットサルへの意識が高まった結果、最近はあらゆるインプットを繰り返している。Fリーグを観に行ったり、クリニックを受けたり。読書もその一環。今回紹介する一冊はフットサル日本代表監督のミゲル・ロドリゴ著のフットサル基礎知識紹介本。全10章立てで攻守におけるチーム・個人の基礎的戦術がイラスト付きで分かりやすく簡潔に紹介されていてる。

一応、小学生~大学生とサッカーをしてきた人間なのでそれなりに知識や経験はあるが、上手くいかない時は基礎を見失っている時だったりするもの。成長も基礎あってこそ。そういう意味では本書を読む事で新発見はないながらも再確認できた部分はある。

例えば・・・

【守備】
●ボールが動いている間に寄せる
●利き足側を切る
●インターセプトは死角から

【攻撃】
●ファーに詰める意識
●フェイクの動き
●ボールを動かすトラップ

このあたりは案外他の事を意識すると1つ~2つ蔑ろにしてしまう事はある。フットサル大会によって試合を録画してWEB上にアップしてくれるが、そうしたサービスで自分のプレーを確認するとよく分かる。

個人的には最近「スプリント回数」や「攻守の切り替えの早さ」、「球際の激しさ」、「プレー中の姿勢」などボールと直接的には関係ないアスリート寄りな事ばかり意識してプレーしていたので、本書を読む事で試合中に意識すべきポイントのバランス感覚は是正されたんじゃないかと思ってる。

フットサル 代々木体育館

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