【天皇杯 準決勝】ガンバ大阪-サンフレッチェ広島@長居

【ガンバ大阪 3-0 サンフレッチェ広島】

『過密日程』

試合の本質をこの一言で表す事はできないと思うが、紛れもなくキーワードではあった。今回はそれを考える。

■過密日程利権を奪い返せ

広島が12月に過ごしたCS決勝→CWC→天皇杯というスケジュールがシーズン通算ではガンバよりも8試合も少ないからといって過密日程ではないとは思わない。宇佐美の復調を見れば余計にCS決勝以降のスケジュールはコンディショニングの上でガンバに優位に働いた可能性はある。

一方でガンバが広島よりも多く戦ってきた8試合はACLや、ナビスコ決勝、CS準決勝などタフなものばかり。蓄積された疲労感は想像に難くない。また、08年のACL優勝からのCWC→天皇杯(しかも、優勝)の経験も加わって、広島側からの過密日程を強調する声に反発心や違和感が出たのも理解できる。

要は「過密日程」はガンバ、広島共に自己陶酔(肯定)のツールであるというのが一連の騒動の個人的な結論。そのツールの共有は出来ないゆえに争いが起きた。利権みたいなもの(保険的に使ってる人もいたけど)。ガンバ側から言わせれば「俺達の方が過密日程である。広島さんよ、そんなヌルい日程で大袈裟に騒ぐんじゃないよ。は?CWC?ACL優勝してから言って下さいな。ちなみに、今日の試合も俺達が圧勝しました。広島ざまぁww」という感じ。これを大幅に省略して、マイルドな表現に変えたのが試合後にアップされたガンバオフィシャルの試合レポート。

まあ、CWCにおけるリーベルプレートとボカの煽り合いを見れば可愛いものだ。悲しいかな日本(Jリーグ)では直接的な挑発が禁止されてしまっているので少し陰湿というか、遠回しな表現にならざるをえないのが勿体無いところ。これではライトファンが試合前の舌戦を楽しめない。過密日程より由々しき問題だ。


長居がホームと化す圧倒的なサポーターの数

P.S.上記は全てサポーター目線。選手の立場になって考えれば「過密日程だから…」の後にくる言葉はネガティヴなものでしかない。過密日程。それは心に隙を生む言葉。

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【天皇杯 準々決勝】ガンバ大阪-サガン鳥栖@万博

【ガンバ大阪 3-1 サガン鳥栖】

天皇杯はモチベーション次第だと思っている。ガンバにとって天皇杯を獲りたいモチベーションは何なんだろうか。天皇杯優勝で勝ち得る「ACL出場」という権利は既に得ている。ナビスコ決勝やCS決勝での敗戦の悔しさが彼らを突き動かすのだろうか?

勝てば勝つほどオフ突入が後倒しになるという「矛盾」。平凡サラリーマンの自分は29日からのお正月休みが楽しみで仕方ないのだが、週明けに上司から「君は頑張っている!素晴らしい結果も出した!だから元旦まで仕事してOK!」と言われたらきっと仮病を使うだろう。ガンバ大阪の頑張りを観て、納会すら面倒くさいと思っている自分を恥じた。そんな年末の天皇杯。

■復活の宇佐美

自分の周りの既婚者曰く「子供のために」は仕事をする上で最大のモチベーションになるらしい。クリスマスイブに娘が生まれた宇佐美が復活の2ゴール1アシストと早速効果爆発。パパになると「責任感が強くなる(気持ちが強くなる)」らしいのだが、メンタル的な強さはまさに宇佐美に最も必要としていた部分。これで来季はシーズン後半も宇佐美無双でガンバACL優勝・・・と言いたいところながら報道を見る限りは今冬で移籍が濃厚そう。ガンバでのプレー機会が残り少ないという想いもモチベーションになっているのかもしれない。

そして、この試合は「ラスト万博」という状況も選手・サポーターのモチベーションを後押しした。最後の最後で「ゴールネット破損」という今まで観た事がない試合中断で鳥栖に傾きかけていた流れをぶった切り、再開直後に宇佐美の勝ち越し弾という奇跡の後押し。ありがとう万博。長い間、お疲れ様でした。

準決勝の相手は広島。「CS決勝のリベンジ」がモチベーションになるはず。開催地が大阪(長居)という点も追い風を感じる。勝てる。天皇杯優勝枠で来シーズンのACLに出場しよう。

万博ゴール裏
ありがとう万博。この景色こそ青春であり、生きがい

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【俺のアウェイ飯】「ミルキー鉄男のかき小屋」(サンフレッチェ広島/エディオンスタジアム広島)

チャンピオンシップの相手が広島に決まった時にまず思ったのは「牡蠣食べよ」だった。秋春性に移行するまでは冬の広島遠征は貴重。確かに寒い。ただ、だからこそ得られるものもある。何かを犠牲にして何かを得る。それが人生ってもんだ。

という事で、試合前に向かったのは広島港にあるこのお店。広島駅から想像以上に遠かったので「宮島の方まで行けば食べ放題もあったよ」と後々聞かされた時はそっちの店に行けば良かったかなと後悔したのは秘密。

■ミルキー鉄男のかき小屋
http://www.hiroshima-oyster.com/


広島グルメの代名詞「カキ」を大量に食らう


広島港に目立つ看板


メニュー。カキだけじゃない


広島駅からこの路面電車に乗って


店内。自ら焼くバーベキュースタイル


食べたいものを自ら選ぶ。前払い制


旬はもう少し先なんだとか


ゲソと帆立


牡蠣ご飯(300円)

関連記事:【俺のアウェイ飯】「元祖へんくつや 本店」(サンフレッチェ広島/エディオンスタジアム)



【書評/読書感想】「PK 最も簡単なはずのゴールははぜ決まらないのか?」(著:ベン・リトルトン/訳:実川元子)

『フットボール批評』でお馴染みの株式会社カンゼン社さんから頂いた話題の一冊。「PKは運だ」で片づける人も多い中でこういう本が発売される事がまず素晴らしい。「なぜPKが決まらないのか?」ワンテーマで400ページ超えの力作。あらゆるデータを基にした心理学の一冊としても読む事も可能。助走の角度、PK合戦における先攻後攻による成功率の違い、順番、蹴るまでのルーティーン、観客数・・・etc.これでもかと多角的にPKが分析されている。

日本でPKに関して常識になってきているのは「先攻の方が有利」、「優秀なキッカーから順番に蹴らせる」くらいか。この2つは精神的な影響を考慮した選択であり、結局はメンタルがものをいうのがPK。メンタルが強い人間が成功率が高いという事は結論的に言える。そして、Jリーグにおいてそれを体現する選手である遠藤保仁も本書に登場する。詳細を書くとネタバレになるので控えるが、ヤットは本書内で「GK依存型」と分類されるキッカーの代表の1人として紹介されている。最近は蹴らなくなった「コロコロPK」が成立する上でのキーワードも結局はメンタルの強さである事が紹介されている。

選手やクラブ関係者はこれを読めばPK成功率向上が期待できる。天皇杯前に是非一読あれ。

PK 本 カンゼン
カンゼンの皆様、いつもありがとうございます

■PKの思い出

「PK」はドラマ。今年でいえば藤ヶ谷のPK成功。あとは、川崎F戦で大久保に決められたPK(決めた後に東口を挑発)も忘れられない。時を遡れば、2005年ナビスコカップ決勝の遠藤PK失敗による敗戦も思い出す人は多いだろうし、同じく2005年最終節で優勝を決めたPKは今観ても涙が出る。ゴール後に胸のエンブレムを叩きながら大喜びするヤットをこの先の人生で観られだろうか。

そんな色んなPKに関する思い出がある中で個人的には2012年ACL浦項戦(アウェイ)での木村敦志によるPKストップが一番印象深い。長年サブに甘んじていた敦志の苦労が少し報われたような気がした瞬間であると同時に、2012年は言わずもがな苦しいシーズンだったので敦志が救世主になるのではないかという期待感も生まれた事をよく覚えている。

浦項 スタジアム
目の前の敦志がPKを止めた時は鳥肌が立ちました

結局、敦志はこの後に怪我をしてしまう不運もあって最後までレギュラーになれないまま引退したけど、ムードメーカー的な部分も含めてクラブへの貢献度が高い事はサポーターなら誰でも理解していたし、そういう選手が輝いた瞬間に現地で声を枯らして声援を送る事ができたのは幸せな経験だった。

関連記事:【ACL遠征記】浦項スティールヤードの写真をたくさんUPする



【俺のアウェイ飯】「山乃家」(サンフレッチェ広島/エディオンスタジアム広島)

広島遠征2日目、呉観光の続き。ガンバ関連だと宮崎が有名だが、全国の繁華街において名物の陰に隠れて「うどん」の名店が存在する事が多々ある。要は〆料理として「うどん」。呉は「細うどん」。久々に西日本のうどんの出汁の美味さに感動した。

■山乃家
http://tabelog.com/hiroshima/A3404/A340401/34005576/


大和ミュージアムがある街。呉


潜水艦の中を見学する事も可能


操縦席


外観。商店街の中にあります。支店も近くに


店内


メニュー。リーズナブル


月見うどん


かき揚げうどん


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【俺のアウェイ飯】「田舎洋食 いせ屋」(サンフレッチェ広島/エディオンスタジアム)

CS決勝第2戦の翌日は広島観光。今回は呉。戦艦大和が有名な町。造船の歴史や、戦争における戦艦の役割などを学んだ。アウェイ遠征を通じて日本全国の文化を学べるのはJリーグの素晴らしさの1つ。

そんな呉では「海軍カレー」を食べた。海軍の皆さんが海上での生活で曜日感覚が分からなくならないように毎週金曜日にカレーを食べていたのが始まり。別名「金曜カレー」とも。

■田舎洋食いせ屋
http://tabelog.com/hiroshima/A3404/A340401/34002809/


潜水艦が街のシンボル


右に見えるのが潜水艦


お店の外観


オススメはこの2品


海軍カレー。味は実に普通。素朴


カツ丼も人気なんだとか


メニュー


食べなかったけど「肉じゃが」が海軍グルメ優勝


有名店なのでサイン色紙いっぱい


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【俺のアウェイ飯】「元祖へんくつや 本店」(サンフレッチェ広島/エディオンスタジアム)

大阪育ちの私的には広島のお好み焼きは「物足りなさ」がある。もっと小麦粉使ってよ感。麺の存在感ありすぎ感。あのお好み焼きで白米は食べれない。

ただ、異文化を受け入れてこそアウェイ遠征は成立する。今回はナイトゲーム後に楽しめる深夜営業の人気お好み焼き屋を紹介。

■元祖へんくつや 本店
http://s.tabelog.com/hiroshima/A3401/A340101/34000033/


ナイトゲーム後の食事。深夜営業が嬉しい


場所は八丁堀駅付近の「お好み村」の中にあります


目の前で焼いてくれる


今回はチーズ肉玉そばを注文



チーズ入りの生地が旨い


おまけ。スタジアム売っていた新感覚お好み焼き「パリオコ」

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【チャンピオンシップ第2戦】サンフレッチェ広島-ガンバ大阪@エディオンスタジアム

【サンフレッチェ広島 1-1 ガンバ大阪】

優勝の条件が厳しい時こそサポーターは燃えるもの。ジェソクの無念を晴らすためにもという想いもあった。そして、清水航平という全ガンバサポの敵の誕生。おかげで極寒の広島12月ナイターでも熱い応援ができた。先制点時の雰囲気は同じような優勝条件だった06年最終節のレッズ戦を思い出させる一体感。あれこそがサポーター活動の醍醐味。良い経験をさせてもらった。

しかし、優勝には届かなかった。

ガンバの先制で静まり返っていたエディオンスタジアムが浅野の投入や同点弾で完全に息を吹き返した時に敗戦を覚悟した。CS第1戦しかり、こういう劇的な勝ち方をすると広島のサポーター文化は大きくなるはず。元々カープでスポーツを応援する土壌はあるし、新スタができたら広島がサッカーの街になる可能性はある。田舎だし。


キックオフ3時間前なのにスタジアム外でFKのイメトレをしてるヤット


キングと群がる民衆

■補強について

結局はCS第1戦のアウェイゴール3失点が大きかったという結論。広島の守備は予想通り固く、アウェイの地で複数得点というハードルは高かった。

パトリック・倉田という途中投入の攻撃カードが機能しなかった一方で、広島は浅野というカードが結果を出した。戦前、両クラブが想定した形に近い試合展開だったと思うが、それを実践できるカードが広島にはあって、ガンバにはなかったとも捉える事ができる。まぁ、第1戦の結果が逆だったら広島に逆転できる戦術やカードがあるとも思わないので、やはり第1戦のディスアドバンテージが大きいという結論には達するのだが。

とはいえ、勝ち続けるためには戦い方の多様性は必要。今年のガンバは少数精鋭で多様性が乏しいのが弱点。来シーズンもACLと並行してリーグ・カップ戦を戦うとなると試合数的にも補強は必須。得点を取りに行かなければいけない状況での3枚目のカードが西野→井手口では寂しい(あの交代はもっと賛否両論あると思っていた。前がかりになり、スペースが生まれる状況で浅野らと1対1のシーンが増えるゆえにミスも続いていた西野ではなく今ちゃんをセンターバックにという選択?納得感はあるが、前線の選手に変化をつける方が逆転の可能性があったと思うのだが…)。


スタジアムグルメでいつも買ってしまう和菓子


試合前に食べた牡蠣

天皇杯は残っているが選手たちは今シーズン素晴らしいパフォーマンスだった。来シーズンへむけて次は強化部がハードワークすべき季節到来。

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【チャンピオンシップ第1戦】ガンバ大阪-サンフレッチェ広島@万博

【ガンバ大阪 2-3 サンフレッチェ広島】

こういう負け方をすると反骨心が蘇る。

良くも悪くも色んな経験をしてきた中でどんなに劇的な勝ち方をしても、2005年の初優勝の瞬間のような感動や、2008年ACL準決勝のような興奮は感じなくなりつつある。しかし、「負け」に関してだけは悔しさが変わらない。今年は自分のサポーター人生の今後を考えるといい負けを経験してる。慢心を感じたナビスコ決勝の敗戦。アジアにも目指すべき上がある事を痛感した広州恒大戦の敗戦。そして、種類は違うけど重要な試合での大逆転負けを喫したこの一戦。

負ける事が勝利への意欲を最も掻き立てる。今年のACLだって序盤負け続けた事がブリーラム戦での脅威の粘りを生んだし、それ以降の勝利につながっている。J2降格もしかり、絶体絶命を経験してきたこのチームの底力を信じている。ここからの大逆転優勝はもしかすると久々にすごい感情爆発を経験できるかもしれないと期待している。

■大逆転に必要なもの

長沢やジェソクのスタメン起用に表れている守備重視は適当な判断だった。ガンバは先制点を奪われると勝率が極端に低いチームであると同時に、広島のスタイルは先制するとすこぶる強いのは直近の対戦経験からも明らか。つまり、第2戦は非常に難しい試合になる。勝ちに行くしかないとはいえ、広島相手に前半から前がかりになるのはリスキーすぎるし、そもそも今のガンバはそういうチームでもない。もちろん、レッズ戦のようなカウンターのチャンスはないと考えるべき。

そうなると期待するのは「個」と「セットプレー」。特に「個」・・・宇佐美。リードされている状況で広島を崩せるのは宇佐美の「個」による崩しが一番イメージがわく。トップ下宇佐美は悪くないと思うが、状況が状況だけにより得点に直結する宇佐美FW起用を期待したい。宇佐美&パトリックの2トップ復活を監督は検討してくれないだろうか。

宇佐美のガンバ復帰後の活躍はドイツでの失敗に対する反骨心がベースにある。その気持ちを取り戻すだけの悔しさはもう今シーズンだけでも十分経験しているはず。前述したナビスコ決勝ACL広州恒大・・・率直な感想として重要な試合で宇佐美は何もしていない。終わりよければ全てよし。リーグ最後の試合で宇佐美の意地が見たい。

関連記事:【2ndステージ第16節】ガンバ大阪-サンフレッチェ広島@万博



ガンバ大阪 11月まとめ

ACLの敗退で今シーズンは終わってしまったのかと思っていたら・・・大逆転フィナーレの予感。課題はありつつも、チームとして「底力」というか、「粘り強さ」というか・・・多少の運も味方してCS決勝進出。少数精鋭の陣容で試合数も多いシーズン後半に勝ちきれるのは本当にすごい。これで来シーズンもACLにストレートイン。宇佐美の海外再挑戦や新スタジアムも杮落しなど来シーズンの情報もチラホラ出始める難しい時期だけど、CS、天皇杯、そして・・・CWC再挑戦とワクワクする試合しか待っていない12月へ。バルサと対戦するぞ!

■2ndステージ第16節 対サンフレッチェ広島@万博
http://7additionaltime.jp/blog-entry-758.html




■天皇杯4回戦 対川崎フロンターレ@万博
http://7additionaltime.jp/blog-entry-759.html




■2ndステージ第17節 対モンテディオ山形@万博
http://7additionaltime.jp/blog-entry-761.html




■チャンピオンシップ準決勝 対浦和レッズ@埼スタ
http://7additionaltime.jp/blog-entry-764.html




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