【2ndステージ第5節】アルビレックス新潟-ガンバ大阪@デンカ

【アルビレックス新潟 2-2 ガンバ大阪】

終盤にオープンな展開になる試合を久々に観た。特に長谷川ガンバになってからはそういう展開を良しとしないので。それだけ連戦の疲労感があったのかもしれないし、リスクを冒して点を取りにいったという事なのかもしれない。

そういう展開で試合を決めるために宇佐美や東口といったスター選手の人件費を払っているとも言えるので、勝ちきって欲しかったと思う一方で、90分間を通じて考えるとドローは納得しないといけない内容だったとも思う。まあ、少なくとも簡単な試合ではなかった。連戦お疲れ様でした。

■2試合連続、最後の交代が明神の是非

今節も交代の最終カードが明神投入という事に対して賛否はあるはず。終盤にああいう展開になるのであれば、選手交代でFW(リンス)を入れた方が勝ちきる可能性はあったと捉える事もできるし、一方で明神を入れなければもっと楽にチャンスを作られていたと捉える事もできる。

長谷川監督は「ヤットの2列目」にそこそこ手応えを感じていたようなので、明神投入でヤットを2列目あげるという選択をするだろうなとは試合前から想像はできた。逆に言えば、今のリンスに対する期待感がないって事の裏返しでもあるだろうし、ベンチ入りできていない長沢や怪我の赤嶺含め、3人目のFW不足ゆえの選択肢なのかもしれない。

交代で試合の流れを変えるという試合も久しく観ていない気がする。安定感や完成度とマンネリは紙一重。何か刺激が欲しいぞ。




【俺のアウェイ飯】「赤羽京介」(東京ヴェルディ/味の素フィールド西が丘)

東京Vのホームスタジアムとして紹介しているが、高校・大学サッカーや天皇杯などで実は密かに行く機会のある西が丘スタジアム。観客席からピッチの距離の近さという点においては日立台や三ツ沢に全く劣らない。個人的には都内で一番好きなスタジアム。そんな西が丘へのアクセスは十条駅から徒歩 or 赤羽駅からバスが基本。十条も赤羽も両方アウェイグルメ的にはナイス駅なのだが、今回は後者の「赤羽」でオススメのラーメン店を紹介。

■赤羽京介
http://tabelog.com/tokyo/A1323/A132305/13077988/

赤羽京介 つけ麺
濃厚なスープ。ごはんセット有。写真は麺大盛り

赤羽京介辛つけ麺
辛つけ麺は結構な辛さ

赤羽京介 外観
外観。駅から徒歩3分程度

赤羽京介 店内
店内。太麺&さほど座席数は多くないのでお昼時は行列も

赤羽京介 メニュー
+50円のスープ大盛り券がオススメ


※過去の「俺のアウェイ飯」はこちら



【2ndステージ第4節】ヴィッセル神戸-ガンバ大阪@ノエビア

【ヴィッセル神戸 1-2 ガンバ大阪】

抽象的というか、気持ちの問題なんだろうけど「流れ」というものはあって、ここ数試合のガンバは明らかに「流れ」が悪かった。「流れ」は気の持ち方や組織の雰囲気に応じて良くなるものとも、悪くなるものでもあると思っている。

■流れを変える勝ち方とは

今節は連戦の中、前半に神戸に退場者が出るという「流れ」を好転させられるチャンスがいきなり転がり込んできたのに、その後は数的優位を感じさせないノーリスクなサッカーを続けた上で失点。それでも、宇佐美の得点で勝ち越して、最近苦しんでいるリードした展開での終盤戦の戦い方に数的優位という状況で挑めるという「流れ」を変えられるシチュエーションだったにも関わらず、チームは微妙な戦い方に終始。

あそこでの正解はもう1点とって3-1で試合終了だったと思うけど、リード後の3枚目の交代は宇佐美→明神という数的優位チームとは思えない守備的なもの。結果、勝ちはしたもののロスタイムにピンチを迎えるなどギリギリの勝利という結果に・・・これは「流れ」変わりませんわ。試合前から攻撃のカードが一枚少ないとは思っていたけど、試合の終わらせ方として追加点という選択肢は長谷川監督の中でないのかもしれない。追加点での終わらせ方は偶発的なものである・・・なんて思っていそう。

なんというか・・・自ら首を絞めている感がある。今のサッカーは主体的じゃないというか、積極的じゃないというか。

う~む。まだすっきりしない試合が続く予感。早く中断期間こないかな。

※関連記事:【Jリーグ第15節】ガンバ大阪-ヴィッセル神戸@万博



【2ndステージ第6節】ガンバ大阪-サガン鳥栖@万博

【ガンバ大阪 1-1 サガン鳥栖】

比較的冷静に結果を受け止められている。

それは平日開催ゆえに半分仕事モードでガンバに集中できていないからかもしれないし、ACLに優勝した08年もたいしてリーグ戦は勝てなかったという経験から免役がついているかもしれないし、単純に応援する側としても連戦で疲れて深く考えるのを放棄しているからかもしれない。

■もがく事は投資である

勝ち続けた昨シーズンだって勝敗は紙一重の差で、こういう結果が続く時もあるかなくらいに捉えるのが正解なのかもしれない。今節は後半も完全に受け身になるという展開でもなかったし、少なくとも前節よりは進歩があった事で今は自分を納得させてる。

1枚目の交代カードがヤット→今ちゃんという点においても施行錯誤が窺い知れる。守備を重視した選択だと思うのだけど、その直後に失点するという不条理。今のチーム状態においてはどういう戦い方が正しいのかを判断するのはすごく難しい。

思い出すのは同じような不調時、松波監督は「バランス」という名の中途半端采配で何も得る事ができなかったけども、健太監督的にここは手腕の見せ所。色々あがいて経験を積む事が未来のチームへの投資になっているはず。投資という視点では若手をもっと起用する手もあるかな・・・。

今シーズンのガンバは赤嶺に代表されるように「きっかけ」をつかみ損ね続けている。1つ「きっかけ」となるような勝ち方をしたい。

※関連記事:【Jリーグ第2節】サガン鳥栖-ガンバ大阪@ベアスタ




【2ndステージ第3節】ガンバ大阪-横浜F・マリノス@万博

【ガンバ大阪 2-2 横浜F・マリノス】

モヤモヤしている。

敗因に関して「審判の判定」を対象から外せば、2失点とも相手のプレーは上手かったし、今節最大の見所であった「宇佐美の守備」も改善されてた。結果的に宇佐美のゴールになったものの2点目に直結した倉田のシュート意識の高さからはガンバ復調のキーポイントである「2列目の得点力」復活の兆しを感じるし、先制点の宇佐美→パトリックのホットラインも相変わらずハイクオリティだった。

しかし、2試合連続2点差を追いつかれた。

「まあ、こんな試合もあるさ」

では片付けられない危機感を多分私以外のサポーターも感じている。

万博の夏
梅雨明け。いよいよ夏到来

■結果が出ないとネガティブになるサポーターの性

ペトロビッチが松本山雅のサッカーを「これはサッカーなのか?」と批判した事が話題になったが、今はそれに近い感情を抱いているかもしれない。

明らかに守備への意識が攻撃よりも高い長谷川ガンバのサッカー。意識の問題なのか、体力の問題なのか後半受け身の展開が多いサッカー。「危険なスコア」である2-0から2-1に追い上げられれば「守りきる」事を選択するサッカー。

ただ、選手交代で小椋を入れるなど分かりやすい守備固めではなく、2枚目の交代が長沢、3枚目で阿部という中途半端感が自分の感情を複雑なものにする。長沢は守備での貢献度は高かったが、何を期待されての投入だったのだろう…。

その長沢と交代したパトリックがいなくなってからカウンターで裏に走る選手が誰もいなくなったが、チームとしてそれは良しとしているのだろうか。攻→守の切り替え時のポジショニングを意識してるから?

すべてをネガティブに捉えさせる敗戦(正確には引き分け)という麻薬。恐ろしい。3連休のエンターテイメントに相応しくない。

P.S.アデミウソンは久々にJリーグでクオリティが違うと感じる外国人選手だった。マリーシア全開のボールの受け方は一見の価値あり。

関連記事:【Jリーグ1st.ステージ 第14節】横浜F・マリノス-ガンバ大阪@日産




【書評/読書感想】「ゲームセットにはまだ早い」(須賀しのぶ)

スポーツを人間ドラマとして書く事に対する賛否はあるのだろうけど、Numberを読んで育ってきた世代の自分としては好きなジャンル。ゆえに、その極みであるフィクションとしてのスポーツ小説も好き。プレーヤーとしての自分と重ね合わせて読む事もできるし、自分が今応援しているガンバ大阪と重ね合わせて読む事もできる。スポーツを媒体とした「心のつながり」「成長・克服」的なテーマは学生時代から30代に突入した今でも感動できる個人的鉄板。

今回紹介する「ゲームセットにはまだ早い」は野球小説。主人公は存在せず、章ごとにクラブチームに所属する元エリート選手、ベテラン、若手のホープ、スランプに陥った元天才、マネージャーの視点からチームの成長過程が描かれている一冊。複数の登場人物の視点から書かれる小説はトレンドだと思うけど、チームスポーツをテーマにした小説の場合、所属する選手やマネージャーの心情がどうシンクロしてチームとして機能するのが上手く表現されていて面白い。

ゲームセットにはまだ早い

■天才の復活

多少のネタバレにはなってしまうが、一番盛り上がったのは元天才選手の復活の章。身体的才能と、心のバランスが取れずに実力を発揮できなくなった選手が、その高いポテンシャルを監督に見出される事で再生へのアプローチを受け、チームメイトや地域の人などのサポートもあって心に変化が生まれ、再生していく・・・という、いわゆる「ベタ」な内容。

「個」の話なのだけど、その「個」はチームの存在ありき。つまり、個はチームに生かされている。そういう感覚は最近、自分も持っている。「誰かのために」というモチベーションを得た時、人は強くなれる。そして、そういう出会いを多々提供できるのがスポーツ。

そして、そういうメンタリティをもった人をチームも必要としているというストーリーになっているのがこの小説の素晴らしい点。スポーツは人生の縮図。求め求められ・・・組織と個の関係は鏡である。

※過去のスポーツ本書評はこちら



【2ndステージ第2節】名古屋グランパス-ガンバ大阪@パロ瑞穂

【名古屋グランパス 3-2 ガンバ大阪】

誰しもが何かに不満を抱えて、それに対する批判をしたくなるような・・・人間性が試される敗戦。試合後にはひたすらキレるゴール裏のサポーターが中継で抜かれていたけど、ちょっと気の毒。気持ちは分かる。チーム内での反省会も結構モメそうだ。監督に対する不満もありそうだけど、そういう時は明さんあたりが上手くミーティングをまとめるのだろうか。

ミーティングといえば、前節の失点は集中力の問題だからしっかりやろう的な事をチーム内で確認したらしいが、今日の3失点はどう反省するのか。全失点ミス絡み。ミーティングの効果なし。自滅感がすごい。岩下じゃなくてもキレたくなる。

■選手を替えてリフレッシュ

えてして、こういう時は「ブレない(継続)」戦い方こそ正解であるのは経験から知っているのだけど、負け方や連戦である事を考えると次節はメンバーをいじってもいい気がする。ノーチャンスが続いていたジェソクの起用や、監督が今節の出来を不満に思っているであろう宇佐美あたりが候補か。

選手の入れ替えはチーム内に緊張感を与えると同時に、上手くいけば昨年後半戦のような高いレベルでのちょっとしたローテーションを回せるきっかけになるかもしれない。ここ数試合の出来を考えるとメンバーを固定するメリットなし。逆に勝っている時はチャレンジできなかった事にチャレンジする意味ではタイミング的にはバッチリ。敗戦を機にチームが甦るためにはチームの総合力アップはマスト。赤嶺が怪我をしてしまった事も考えると、いきなり長沢スタメン起用でも問題ない。そういう刺激が今のチームには必要。



【俺のアウェイ飯】「ほうぎぼし」(東京ヴェルディ/味の素フィールド西が丘)

色んなアウェイに行って、色んなアウェイ飯を食べた。海鮮。肉。果物。お菓子・・・結局、全国どこに行っても「ラーメン」こそ最高。原点回帰。国民食。静岡だから海鮮、大阪だから粉モノ、名古屋はひつまぶし、福岡はもつ鍋・・・違う。全国どこでもラーメンが正解。そして、ラーメンは繁華街じゃない場所にも名店が多いのも特徴。開拓する楽しみがあるアウェイグルメでもある。

今回も西が丘から自転車で10分程度の住宅街にある隠れた名店。一時期、店長が若い美人な女性という事で話題にもなった。ジャンルは坦々麺。個人的には「坦々つけ麺」というジャンルにはこの店で初めて出会ったと同時に、最高クオリティだと自信をもってお勧めできる。

■自家製麺「ほうぎぼし」
http://houkibosi.dip.jp/index.html


ほうきぼし 赤羽
山椒が効いたピリ辛味

ほうきぼし メニュー
辛いので「ごはん」や「たまご」のトッピングがオススメ

ほうぎぼし 外観
外観。隣の寿司屋のおばちゃんがクレーマーなので自転車の駐輪などは注意

※過去の「俺のアウェイ飯」はこちら



【2nd ステージ第1節】ガンバ大阪-ヴァンフォーレ甲府@万博

【ガンバ大阪 2-1 ヴァンフォーレ甲府】

今節から2ndステージという事で一旦仕切り直し。ただ、ほんの2週間の中断ではチームが変わる訳でもなく。「悪い内容でも勝ちきる事が大切!」的な定番台詞を言えるような展開でもない東城主審のラッキーPK判定でギリギリ勝利な一戦。

「2ステージ制で優勝するには引き分けすら許されない」とは某媒体での今ちゃんインタビューの一部だが、チームからは勝ちにいく(得点をとりにいく)という姿勢は後半になっても感じられず。「リスクを冒す」事を忘れたサッカーはなかなかつまらない。土曜の夜のエンターテイメントに相応しくない。

ただ、今節は解説の玉乃さんがエンターテナーなのでプラスマイナス0という事にしておく。パトリックが後半戦もガンバに残留宣言からのゴールというのもドラマ性があってよろしい。玉乃大喜びの「ステイ!ステイ!」パフォーマンスもメディア露出につながりそうで村井チェアマンも喜んでくれるはず。

勝ち越しゴールにつながったPKはパトリックの献身ダッシュから生まれたものだが、あれを誤審と捉えずにパトリックの頑張りに対する神様からの贈り物と考えれば今夜は穏やかな気持ちで眠れそう。

次節は4日後というハードスケジュール。暑いのに大変だ。宇佐美はせめて夏場だけでもダイエットなんてせずにスタミナ料理をたくさん食べて夏バテ対策をして欲しい。

関連記事:【Jリーグ第3節】ヴァンフォーレ甲府-ガンバ大阪@中銀スタ



【書評/読書感想】「ワールドカップがもっと楽しめるサッカー中継の舞台裏」(村社淳)

普段、何気なく観ているサッカー中継の裏側で行われている様々な準備や工夫について書かれてある一冊。「W杯放送権の歴史」、「欧州CLのスポンサーシップ」、「ジャパンコンソーシアム」などサッカー放送ビジネスの基礎知識が筆者の経験からまとめられているので放送業界に就職・転職を検討されている方にもオススメ。個人的にも放送の会社に勤めていながら「中継回線の確保」など製作の現場はよく知らなかったのでとても勉強になった。放送にまつわる事が具体的に紹介されている。

ワールドカップがもっと楽しめるサッカー中継の舞台裏

■放送の影響力

一番面白かったのは番組製作における工夫がそのまま日本のサッカー文化の一端になっている事例。本書で紹介されているのは「セリエA」を「セリエアー」と発言させたり、番組のBGMとして使った「オーレーオレオレオレ~♪」の音楽がJリーグのテーマソングになっていたり、番組制作における工夫がそのまま日本サッカー文化の1つになっている例を知り、改めてサッカー界におけるテレビの影響力を感じた。

ただ、今後もテレビが日本サッカー文化を牽引していくかは疑問。時代は変わって、あらゆるところから情報を得る事ができるし、情報を発信できるメディアも増えた。今テレビに出ているサッカー解説者はあきらかに勉強不足の人も多い一方で、影響力をもつサポーターが増えてきている。本書にリスペクトの対象として登場している明石家さんまさんは今やコアサッカーファンにとってバッシング対象の筆頭だったりもする。

多分、サッカー界におけるテレビが果たす役割は変わる。その役割が何なのかを考えるきっかけとして本書で歴史を知るのはきっと有意義な時間になるはず。

関連記事:違法視聴がJリーグを潰す -無料でJリーグを観ている貴方へ-



【書評/読書感想】「IOC オリンピックを動かす巨大組織」(猪谷千春)

IOC委員としてオリンピックに関する仕事に長年携わった猪谷千春氏が当時の経験談を交えながら「IOCとは何をしている組織か」を詳しく紹介してくれる一冊。IOC委員になった経緯、ICO委員の仕事内容、サマランチ元会長の人物像、五輪の商業主義への移り変わり、長野五輪誘致の裏側、東京五輪誘致への想い・・・etc.

東京五輪誘致が成功した今、日本人として読んでおいて損はない一冊。

IOC オリンピックを動かす巨大組織

■スポーツ界における日本の政治力

本書全体を通じてIOC内外における政治的な話が多い構成となっている。山崎豊子が小説にしそうなネタ盛り沢山で途中からエンタメ作品として楽しく読んだ。

この本の最後の方にも提言として出てくるのだが、「政治力」が日本スポーツ界にとって課題であるというのは結構重要ではないだろうか。2002年のW杯も共催にならざるをえなかった背景にはサッカー界における日韓の政治力も影響しているのは有名な話。本書では政治力を上げる方法として今後は日本のメダリストをIOC委員に登用する活動などのアイデアが出されている。

この提言をサッカー界で当てはめれば、香川や長友といったビッククラブでのプレー経験のある選手達がセカンドキャリアとしてJFA等で働きだしたら日本の政治力が高まるという事だろうか。インテリジェンスも求められるとなると・・・まず期待されるのはツネ様だろうか。まずまずの選手としてのキャリア+語学能力+FIFAマスター等々の活動。

頑張れ、ツネ様。

関連記事:【書評/読書感想】「日本サッカーの未来地図」(宮本恒靖)