【読書感想】『「最後」の新聞 サッカー専門紙「エル・ゴラッソ」の成功』

新体制発表記者会見が終わり、キャンプでのTMスケジュールも発表されていよいよテンションも上がってきました。今年も一応、宮崎キャンプには見学に行こうかとは思ってます。東京在住ゆえに普段はなかなか練習を観る機会も少ないですし、他クラブの練習(試合)とセットで一日中サッカーを観れるのは楽しい時間なのでオススメですよ(野球も観れます)。ただ、このサイトを見る限りはまだ他クラブのスケジュールは決まっていない模様。遅くないか?

逆にリーグの日程は分かるの早すぎだねぇ。公式発表前にスケジュールがバレちゃっているのは、誰かしら関係者のリークがあるからだろうけど、リーク者にとってもリスクとデメリットしかない気がするんだが。例えば、飛行機のチケット争奪戦が激しくなる・・・とか?笑。自分しか知り得ない情報は大切にした方がいい気がするけど。情報の価値の考え方が変わっているんかねぇ・・・発信する事に価値がある?

■エルゴラを買う理由が知りたくて

そんな「情報」をテーマに2回連続のエントリー。前回は読み手の立場から文章を書きましたが、今回はマスメディアの情報発信者の考えを知ろうという事で、サッカー専門紙でお馴染みの「エル・ゴラッソ」の誕生秘話が紹介されている本である『「最後」の新聞~サッカー専門紙「エル・ゴラッソ」の成功~』の読書感想文。過去に1度読んだ本をもう1度読み返そうシリーズです。

現在はサッカーの情報なんて溢れていて色んな方法で取得できます。そして、同じサッカーファンでも知りたい情報のカテゴリーは細分化されている。この2点だけであらゆるサッカー情報がパッケージ化された有料紙に対してお金を払う人は少ないんじゃないかって推測できると思うんです。なのに、エルゴラは生き残っている。実際、自分もエルゴラをたまに買ってる。なぜ?これが今回の読書のテーマ。

本では色々な視点からエルゴラ生みの親であり、著者の山田代表がエルゴラを(自己)分析されているのですが、私が上記問いに対する「解」として共感したのは2点。

①「暇つぶし適度」の追求
現在世の中に出回っているサッカーメディアの特性と比較して、エルゴラが他のどのメディアとも競合しない立ち位置にいる事が分析されています。ポイントは「暇つぶし適度」を追求した事。本の中では「通勤中」の暇つぶしと書かれてありましたが、試合当日のキックオフの待ち時間やお昼休みなど用途時間は様々なはず。「薄い(深堀してない)」内容であるがゆえのメリットはあるかもしれません。確かに「サッカー批評」を数十分の移動時間中に読んだ記憶はないですし、説得力のある分析かと。情報量的にちょうどいいってあるんですよ。

②ユーザーエクスペリエンス
これが一番の理由じゃないかなぁ。要はエルゴラ購入に伴う「体験」をセットで販売しているんですよって事。例えば私の場合、ガンバが勝った試合が表紙のエルゴラはバッグにしまわずに、あえて自分の社内デスクに放置する。それをチラチラ見ながらPCに向かう事で仕事のモチベーションをあげたり、その新聞を見た同僚が「土曜日はガンバナイスゲームだったねぇ~」なんて声をかけてきてコミュニケーションが生まれたり・・・そういう体験も売っているんだよって事。

エルゴラ本
2時間くらいで読めます。760円。


■専門家よりも、読者と共感できるライターを

「なぜエルゴラを買うのか?」については上記2点で納得。本はその問い以外にも色んな角度からエルゴラを分析・紹介してくれています。新聞流通に企画を持ち込む際の努力や工夫の過程のエピソードなどは安直な感想ですが「頑張れば道は開ける」的なモチベーションを読者に与えてくれるはずです。

その中で私的には共感しなかった点をあえて1点書きます。実は反論を呼ぶポイントこそ読みどころだったりする気もするので。

「新しいメディアは、新しい書き手からしか生まれない」などカッコイイ言葉と共に素人ライターが文章を書く事を良しとしている主張が書かれた部分があるのですが、これは建前な気がする。上記のエルゴラ購入理由である「薄さ」はテーマや文章量の事だと思っていて、文章の質は高いに越したことはないはずなのですが・・・。

たまにガンバサポブログで書かれていた内容とほぼ同じ内容のレビューが紙面に載ったりする事もあって残念な気持ちになる。同じ感想になる事は多々あるし、パクったとは思わないし、そのレビューの視点が甘いとも思わない。ただ、現地で選手の声も拾えて練習も追いかけれる立場にあるんだから「違い」を期待したい。本の中でも「主観コンテンツ」と題して、書き手の視点での文章に情報としての価値がある的な事も書かれてある。おそらく本の内容から推測するに山田さん的にはライターが「サポーターのブログと同じような内容を書いてある事にこそ価値がある」という事になるんだろうけど・・・。

まあ、言わずもがなこれは私の意見。他のサッカーサポーターの皆さんがどのようなサッカー情報を求め、どのような情報に価値を見出しているのか・・・一度聞いてみたい気になりました。

以上、読書感想でした。

ちなみに余談ですが、以前エルゴラの広告担当の方とお仕事していた時期があるのですが、あらゆるニーズにも臨機応変に対応して頂き、広告媒体としての対応力の凄さを痛感した事もありました。ちなみにご担当は野球好きの方でした。笑。

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新聞はラミネート保存がオススメです。

【読書感想】『フットボールの犬』、『股旅フットボール』

本は友達。

お正月は大阪にも帰らず天皇杯決勝以降は終始、家に引き籠って本を読んでいた私。本を読み疲れたらルービックキューブ。本→ルービックキューブ→本→ルービックキューブ→本・・・の無限地獄。そんな私のお正月の想い出・・・読書感想を友人、同僚の海外旅行話に疲れた貴方に読んで欲しい。本に逃げる。そんな生き方があってもいい。

本はサッカー遠征のお供でもあるので昨年も相応数の本は読んでいます。ただ、記憶力がないのか内容を覚えていないものばかり。と、いう事でこのお正月は1度読んだ本を「読みかえす」事がテーマ。今回のエントリーでは共通するテーマの本を2冊をピックアップ。今週末の3連休、何の予定もない貴方にオススメします。

■テーマ:「旅、写真、サッカー」
『フットボールの犬』、『股旅フットボール』(宇都宮徹壱)

宇都宮さん本

「サッカーをより楽しむ」方法。それは背景を知る事だと思っています。しかも、多角的に。対戦相手との戦歴だけじゃなく、クラブがある土地の歴史やスタジアム建設の過程。そのクラブにまつわる背景を知っていれば知っているほど試合への想いは強くなるはず。だからこそ、我々サポーターは何年、何十年とクラブを追い続けられるのでしょう。Jスポーツの人気サッカー番組『Foot!』も海外クラブを紹介する際はクラブ情報だけではなく、その土地の建築物や食事なども併せて紹介しています。直接的には関係ないと思われがちな部分もどこかでサッカーと繋がっているのかもしれません。

そうした考え方をこの方もされているかどうかは不明ですが、サッカーを文化的側面から捉える第一人者の1人がご存じ写真家の宇都宮徹壱さん。上記の2冊はサッカーに関してはあえて知名度の低い「マイナー」な土地やクラブにスポットを当てています。ちなみに『犬』は海外版、『股旅』は国内版。2冊とも宇都宮さん本人が現地に足を運び、その土地の歴史や現地の方々との交流を通じて、その土地にとってのサッカーの存在とは何かを写真と共に考察、紹介する内容となっています。

海外版である『犬』は、サッカーがその土地の文化や歴史なしでは語れない事を教えてくれます。逆もまた然り。その土地がサッカーなしでは語れない。最近のJ3議論の中でよく使われる「トップリーグだけがサッカーではない」の意味が少しだけ垣間見る事ができます。本の中に出てくる「フェロー諸島」が国際マッチでドイツ代表を迎え入れる際のエピソードは秀逸。お客さんとして迎え入れたドイツ代表に善戦する母国の選手達に友好ムードが一転、少しずつ熱くなるサポーターの様子が微笑ましい。その背景には第二次世界大戦でドイツから背負わされた傷を隠し持っていて・・・・不謹慎かもしれませんが、そうした歴史も楽しくサッカーを見るエッセンス。そして、翌日には試合が行われたスタジアムで子供たちがボールを蹴っている。サッカーマイナー国=サッカー後進国ではなく、そうした環境は実は豊かなものじゃないのかと考えさせらました。

一方、国内版である『股旅』は現在J2に所属するクラブが地域リーグにいた頃の取材が中心。各クラブは地域にとって必要不可欠な存在ではなく、そうありたいというところからスタートしている点が現在の日本におけるサッカーの地位の低さを感じさせる。サッカーはエンターテイメントかもしれなけども、文化ではないのだと。また、各クラブがJリーグ(上)を目指してるがゆえに現状のカテゴリに所属していれば発生しない困難や、ある種の犠牲、諦めが生まれてしまう事に対して、矛盾とまでは呼べないのだろうけど、サッカーが楽しいものではなくなってしまう虚しさがあるのではないかと疑問をもった。特に今回は『犬』→『股旅』の流れで本を読んだので、無理に背伸びする必要はあるのか、その環境に見合ったサッカーを成熟させていくという考えがあってもいいのではないかと思わずにはいられませんでした。

ただ、勝手なもので、仮に自分が応援ガンバ大阪がJリーグから離脱して地域リーグで500人くらいのスタジアムで試合をし続けるクラブになっても愛し続ける事ができるかと問われたら即答はできない。間違いなく何万人というスタジアムで応援する喜び、アジア各国と戦う楽しみがある。第三者として考える事と、当事者として考える事は違う。

おっと、『股旅』の方は最初に書いた「背景を知る」という事から少しずれた文章になってしまった。ただ、そうした様々な犠牲や困難の歴史が対戦相手にはあるという想いと共に2013シーズンJ2各クラブとの対戦に挑むのも悪くないのではないでしょうか?(強引に文章を締めてやったぜ。笑)

P.S.密かに2013シーズンは写真を始めようと思っています。試合中にパシャパシャ撮るような事はしないので、選手の写真というよりもサッカー遠征にまつわるもの・・・とか??まあ、全く見当付いてないんですけど。サポーター目線だからこそ撮れる写真がある・・・・なんてな。

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【天皇杯決勝】ガンバ大阪ー柏レイソル@国立

【ガンバ大阪 0-1 柏レイソル】

大晦日の新宿東急ハンズからは青色紙テープが姿を消し、試合当日の国立競技場では早朝から4年前とは比べ物にならない長蛇の列。そんな年末年始のまったりとした空気感を感じる事がないまま1月2日を迎えました。

皆様、あけましておめでとうございます。元旦からガンバを応援できる幸せと共に、色んな意味での「儚さ」を感じる2013年のスタートとなりました。いや、サポーター的には一旦の終了。ここ数年で一番タフな2012シーズンお疲れ様でした。私も最後のゲーム、国立競技場に行ってきました。勝ちたかった。ACLに行きたかった。新年早々、手帳からACLのスケジュールを消す作業はなかなか悲しいものでした。ただ、これも経験でしょうか。降格という地獄の瞬間に立ち会ってから間もない事もあり、結構すんなり敗戦を受け入れられたかなとも思います。

ACLもそうですが、悔しさを感じさせる要因がもう1つ。別れ。昨日時点でほぼ決まっていた、中澤、佐々木、そして、監督。優勝して送り出してあげたかった。聡太は怪我で決勝に出れず、佐々木は持ち味を出せず。松波監督は采配で流れを変える事はできませんでした。皆、何かしら悔いを残してクラブを去ります。勝ったとしても別れは辛いものだったとは思いますが、また違った形があったかもしれないと思うと寂しさは隠しきれません。試合後の各選手の涙の姿はやっぱり見るの辛い。正直に言って、経緯やチーム状態を考えると、同じく天皇杯決勝でお別れしたツネの時よりも少し後ろ向きな気持ちになってる。皆さんのクラブ愛はサポーターに十分に伝わりました。ありがとうございました。

試合前国立決勝
開門直前の様子。ちなみに、私のシート貼りの番号がなんと「100」。今年は良い事ありそう。

試合内容も少し触れておきます。ここ数試合と同じく前半は会心の出来。一発勝負であの戦い方が出来るのは、チームとして持っているポテンシャルはやっぱり高いんだなと感じさせてくれる内容でした。気持ちと体のキレがシンクロしているように思えたし、加地、フタといったベテラン勢の躍動も印象的。あんなに右サイドから攻撃できたの久しぶりじゃない?ヤット、倉田、フタを柏は全く捕まえられていなかったし、良い連動感で戦えている強い手応えがあったのですが・・・。

いつかのACLラウンド16川崎戦のように、ここ数試合のように前半調子が良い時に限って後半失速。前半のパフォーマンスが結果に結び付かないのは儚い。まあ、今日に関しては失速というよりも相手にしっかり対応されたという方が正しいかもしれませんが。ワンチャンスで先制点をくらっていた事もあって守備を整えられたのは大きかった。柏が監督の采配で流れを引き寄せたように、ガンバも再び采配で流れを引き寄せ返して欲しかったのですが叶わず。後半は沈黙の45分間。縦パス入らねぇ・・・。途中からは采配ゲームの感もありましたが、監督力の差を痛感させられる試合となってしまいました。

国立決勝
最高の観戦日和。スタジアムは超満員。

3枚の選手交代の狙いは理解できた。準決勝と同じような展開の中で早目に動いた事も納得感があった。ただ、効果をもたらす事は出来ず。1~2枚目の交代は結果論的な部分もあるのかなと感じだけど、3枚目のカードが藤春を一枚あげるための武井投入というのは試合の状況を考えると中途半端というか期待感が薄い采配だと思った。監督なりたての頃に数回使ってたカードの切り方だったし、監督として最後のカードがそれでいいのかと少し寂しくもなった。ただ、最後のカードだからこそ、試合の流れなどを超えた選手として評価している人間を投入したかったのかな・・・なんて深読み?笑。

まあ、攻撃のオプションが少なかった事も事実。特に佐藤負傷後のFWの駒不足は深刻だった。レアンドロの負荷を減らす相棒の存在の必要性はずっと感じていたけども、信頼にたる選手がいなかったという監督の判断だったのでしょう。しかし、過去エントリーから繰り返しだけどパウリーニョは一体どういうタイミングでの起用を想定してのベンチ入りだっただけは謎のままシーズンが終わってしまった。

とにもかくにもお疲れ様でした。松波監督は「ガンバサダー」という誰が得をするのかよく分からない悪ふざけのような名前の役職に来シーズンは就くみたいですが、そんな草の根活動なんてせずに外で監督の勉強して欲しいし、本人的にも本当はそっちの気持ちの方が強いんじゃないかって思うのですがどうなんでしょう?長谷川監督に説得してもらってコーチ就任とかないんですかね?

私個人としては生ガンバとは2月のキャンプまでしばしお別れ。来シーズンのハードなアウェー遠征に備えて充電します。今シーズンも幣ブログを読んで頂いた方々、どうもありがとうございました。

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