犠牲の先 -アデレード・ユナイテッド戦-

【ガンバ大阪 3-3 アデレード・ユナイテッド】

世の常として何かを犠牲にして何かを得るのだと思うのだが、犠牲が大きすぎはしないだろうか。肉を切らせて骨を断つ・・・前に死亡。今のガンバはトレードオフが成立していない。あえて抽象的に書くが、これでは心中だ。サポーターは怒るべきだし、この状況での優しさは何も生まない。

「つまらないけど手堅い」が長谷川ガンバの代名詞だったはず。こんな稚拙な試合運びをしてしまうチームに長谷川イズムは感じない。そして、長期政権になればなるほど変える事でしかチームのサイクルは回らない中で“変えて”成果を得た前節の流れを継続できなかった事は失った勝ち点以上に残念。勝てばチームが変われるチャンスだったし、前節温存された長沢、好調継続の律が結果を出した点もチームマネジメント的には好循環だったはずなのだが・・・。

決して弱いチームではないので今後もそれなりには勝ち続ける事が予想されるが、その先に大きな成果が見えないのは今のチームの難しいところ。ACLは現実的には予選突破は難しく、最終節を“犠牲”にしてJリーグに全力という選択肢も否定はしないが、奇跡を信じてしまう矛盾する自分もいる。僕たちがバルサではない事は分かっているのだけど。

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メンバー総戦力化への第一歩 -大宮アルディージャ戦-

【ガンバ大阪 6-0 大宮アルディージャ】

ナチス旗事件」は改めて無知である事の罪を痛感させられた。政治的意図はおそらくないのであろうが、意図の有無は関係なくあれを振っている事自体が罪であると捉えられ、大きく報道されてしまう世界で活動しているという自覚が必要だ。

また、ACLアウェイではゲーフラ等の中身はかなり厳しくチェックされるのだが、そうした国際試合経験がJリーグの中では豊富であるガンバでこういう事件が起きてしまったのは残念な事。「旗・横断幕等の当面禁止」という連帯責任もチームで活動している以上やむなし。今後、Jリーグからどのような処分が下されるのかは分からないが、当事件を今後のサポーター活動の戒めとしたい。

■変えざるを得なかった戦い方に光明が差す

前回のエントリで選手の個性に合ったシステムとヤット外しについて言及したのだが、それを体現してくれた一戦となった。前線からの連動した守備の継続性や球際の厳しさは今節のメンバーだからこその戦い方。今までは窮屈そうにプレーしていた律や泉澤が4-4-2では輝ける事を証明したという点においても、今後の戦い方の選択肢が増える大きな一勝。ジョンや、藤本のプレーぶりを見ても多くの選手の個性を活かせるシステムのファーストチョイスは4-4-2ではないかと。

試合後の監督コメントを読むと逆に3バックへの拘りも感じるが、今節の試合内容からはメンバー固定やシステムへの固執は危険で、ターンオーバーも含めた多様な戦い方を選択するチームマネジメントこそが勝利への近道ではないのかと思った次第。主力の温存を含めて火曜日のACLへ向けていい流れになった。

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変える事でしか前進できない -セレッソ大阪戦-

【セレッソ大阪 2-2 ガンバ大阪】

4月中旬の大阪ダービー。

「サクラチル。セレッソ、ガンバ大阪に惨敗!」

記事にしやすいナイスタイミングのマッチメイクにはパブリシティを重視する村井チェアマンの意図を感じずにはいられない。

一方で日程的にガンバは不利だった。ACLアウェイ後の対戦はセレッソ側が希望したのかもしれないとも思っている。疲労、怪我人、気温の上昇…状況はセレッソに味方した。

ただ、結果は誰も望んでいない引き分け。残ったのは心身の疲労感だけだ。


決起集会の効果もあり、応援では相手サポーターを圧倒した


■服に体を合わせてはいけない

見出しの言葉は高校サッカー部時代の監督の口癖である。自分(選手)達の特徴にあったシステムや戦術で戦うべきという意味で、逆であってはいけないという教えだ。

今のガンバは逆になりつつある。それが必ずしも悪い考え方だとは思わないのだが、結果が出ていない以上疑問を投げかけざるをえない。今のガンバにおいて相手を勝れる武器をもっているのは堂安律であり、泉澤仁といった選手だと思っているが、彼らが窮屈そうにプレーをし続ける今の起用法やシステムは誰のためのものなのか。

その答えはヤットだ。つまり、ヤットは体にあった服を着ている。その結果がこの体たらく。ヤットの良さを活かす戦い方がチームのためになるはずが、今やチームのアキレス腱だ。ヤットが蹴った絶好の位置でのFKが全く可能性を感じない軌道で枠を外れたシーンは彼にチームを託す戦い方の限界がきた事を象徴していると感じた。ヤットの良さを活かすために採用されたアンカーシステムが諸刃の剣になりつつある今、ヤットをスタメン起用し続ける意味は少ない。服に体を合わせている選手が多過ぎる。

何かを変えるにはきっかけが必要だが、今節の結果はそれを十分に満たすものだ。過去を振り返れば明らかな通り、何かを変える事でしか前には進めない。提言的な書き方をしているが後半AT前までは「長谷川健太監督、辞めろ」としか思っていなかった事も書き留めておく。希望が通っていないというチーム編成についての同情はしない。

健太監督、「(しっかり)やれよ」

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戦い方にバリエーションを -サンフレッチェ広島戦-

【ガンバ大阪 0-1 サンフレッチェ広島】

前節のエントリで「今のチームは総力戦感がない」といった趣旨の事を書いたのだが、それが表面化したような試合だった。守備から入る戦い方が徹底されている広島相手に先制点を取られるのはいくら相手が連敗中とはいえ厳しい展開になった。その状況を崩すためのカードが泉澤であり、律であると思うのだが、使われ方がチームとして整理されていない。メンバー固定の弊害であり、3-5-2というシステムありきの犠牲者という印象も受ける。“個”で持ち味を発揮したシーンもあったが・・・。

もうひとつの敗因は前半の戦い方。スリッピーな芝も影響したのか、ローテンションな前半は勿体なかった。同じような負け方は江蘇蘇寧戦(ホーム)でもしているだけに悔いが残る。火曜日のACL江蘇蘇寧戦(アウェイ)は完全に崖っぷちな状況である事を自覚して前半から攻撃的な戦いを期待したいところ。

私は月曜日深夜から中国・南京に向かいます。久しぶりのACLアウェイ勝利を期待しつつ。

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今後のチームマネジメント -アルビレックス新潟戦-

【アルビレックス新潟 2-3 ガンバ大阪】

今節も3バック。ジョンヤの部分において不安定さが気になるものの、総論では高評価という事なんだろう。3バックでも4バックでもヤットのアンカーという部分だけは変わらない中で、付随して今ちゃんの攻撃力再開花やWB的にはジェソクの守備力に勝る攻撃センスを評価されて起用されているのであろう初瀬の台頭というポジティブな副作用も起きている。

一方でシステムが優先される今年度のチームにおいては正しい使われ方なのか疑問符が付く選手、居場所がない選手が生まれつつあるのが気がかり。基本的にターンオーバーしない方針も含めて総力戦という感じはしない。

そのあたりが今後の課題であり、本田圭佑的メンタリティで言えば伸びしろという事になる。どちらに転ぶかは長谷川健太監督のマネジメント次第だが、総力戦になる可能性が高い後半戦を前に夏のマーケットで実力者が移籍してしまうようなパターンが最悪なシナリオ。律&初瀬が不在になるU-20ワールドカップ開催中のタイミングで藤本、米倉あたりを上手く起用して欲しい。

■U-23との連携は?

新潟戦終了の2時間後にはU-23の試合が沖縄で開催。連続無得点記録継続の0-3の大完敗。すべての局面で劣勢になる展開で途中から観ているのが辛い試合だった。ここまでノーチャンスな試合は久々。無得点が続いているのは決定力不足以前にそもそも決定機を作れていないので単純にチーム力不足。正直、J3にいていいレベルのチームじゃないし、クラブは対策を考えた方が良さそう。この戦いを通じて選手達が何を得るのか分からない。

基本的にはトップチームと別チーム運営との事だったのだが、当初U-23メンバーだと聞いていた食野等の一部選手がトップチームに呼ばれるなど、なかなか雑な扱いをされている印象。セカンドチームでプレーする選手達が「(セカンドチームに)残された感」を覚え始めるとモチベーションにも直結して負のスパイラルに入りそうな不安も。昨年の律のように実力的にはJ3ではなくても、一年間無双した上で翌シーズントップチームにチャレンジという割切りも必要ではないだろうか。

ユース選手の起用が多すぎる現状は正常には見えない。トップチームがメンバー固定のマネジメントをしている事をふまえ、トップチームで出場機会のない市丸、食野、髙木あたりはJ3で実践経験を積ませた方が本人達的にもクラブ的にも得るものは大きいように思えるが・・・。

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