【ACL遠征記】「ROD LAVER ARENA(ロッドレーバーアリーナ) ツアー」に参加した話

メルボルンといえば全豪オープン。全豪オープンといえば「ROD LAVER ARENA」。Jリーグ中心の生活ゆえテニスをはじめ、他の競技はあまり観ないものの、錦織の活躍でこのアリーナの存在くらいは知っていた。また、アリーナはガンバがACLで試合をした「AAMI Park」や、最高のスタジアムツアーを経験できた「MCG」の近くに併設されている。スタジアムの立地的にはテニス→AFL→サッカーというスポーツ観戦三昧の1日を過ごせる。なんて羨ましいんだ。ちなみに、ツアー参加料金は強気の20ドル。英語が分からない外国人には5ドル割引とかあればいいのに。


ロッドレーバーアリーナ外観


アリーナ前には芝生のスペース。全豪オープン時にはここで色んなイベントが開催される


隣には「ハイセンスアリーナ」


アリーナツアーの受付


ロッカールーム。ゴルフ場みたいな雰囲気


錦織が全豪オープンで使ったロッカー


通路には歴代全豪オープン優勝者の写真


トロフィー


記者会見ルーム


サッカースタジアムの記者会見ルームではありえない傾斜


コート。普段はライブ等のイベント利用が多いのだとか


どの席からでも観やすい


VIPルームからの眺め


近くには色んなコートがあります


屋外コート


全体的にサッカースタジアムよりリッチな雰囲気


名選手達の画


メルボルン市内には「TAB」と呼ばれるスポーツを対象としたギャンブル屋が沢山あります

関連記事①:【ACL遠征記】メルボルン・クリケットグラウンドのスタジアムツアーに参加した話
関連記事②:【ACL遠征記】「ETIHAD STADIUM(エティハド・スタジアム)」ツアーに参加した話



【ACL遠征記】メルボルン・クリケットグラウンドのスタジアムツアーに参加した話

メルボルン遠征記を決めた理由の一つに「メルボルンはスポーツの町だから」という事がある。それをよく表している写真がある。



写真上部に写っている大きな丸い施設が今回紹介する「メルボルン・クリケットグラウンド(MCG)」。MCG周辺にもスタジアムが集中しているのが分かって頂けるはず。ちなみに、このエリアは都心の環状線からひと駅離れたに過ぎない場所で、東京で例えれば「浅草橋」、大阪だと「東淀川」みたいな事。日本では想像できないスポーツ施設の在り方で、まさに「スポーツの町」。


MCGの外観


入口にはレジェンド選手(クリケット)の銅像


最寄は「リッチモンド駅」


MCGの隣には全豪オープンの会場「ロッドレーバーアリーナ」や…


ガンバがACLを戦った「AMMIパーク」


このエリアは「オリンピックパーク」と呼ばれていて…


五輪のエンブレムがあらゆる場所に


カフェ併設で快適に練習見学が可能なクラブハウスも


クラブハウス内に飾られていたトロフィー


グッズショップも勿論併設(海外は子ども用グッズが豊富)


おしゃぶりはスポーツグッズの定番


AMMIパークだけでも4つのクラブチームが利用


芝生がある景色は素晴らしい


クリケットチームのエンブレム

そして、いよいよMCGの中へ。所要時間は充実の2時間。つまり、見所が沢山あるという事で、ガイドさんはスタジアムの各施設の説明や、歴史を話してくれた。なかなかのハードワークだと思うが、ボランティアらしい。これがスポーツが文化になるという事だと思った。ボランティアの一人一人が地域の財産であり、誇りなんだろうなぁ…と。このMCGツアーは人気ゆえに時間指定ではなく、随時出発。つまり、ボランティア(ガイド)の数も多い。すごい。


ガイド。ACLの結果も把握されてました


芝生を暖める機械


観客席


ベンチにはゲータレードの広告


観客席から見たピッチ


傾斜


スタジアムからの景色。都会に存在する事が奥に見えるビルから分かる


クリケット用のアップ施設。ブルペン的なスペース?


スマホ充電器。スタジアム内はWi-Fi完備


プール。クールダウン用


ウォーミングアップ施設


マッサージルーム


ミーティングルーム


記者会見ルーム


メディアセンター


紙媒体用ルーム


TVメディアルーム

MCGはかなり大きなスタジアム。映画館やホテルが入っているなど複合型ではないが「カフェ」「VIPルーム」「メンバーズルーム」などコミュニティを意識した部屋が大量に存在するのが特徴。メルボルンにおけるスタジアムの使い方が窺い知れる。スタジアムは単なるスポーツを観る場所ではない。スタジアムを中心とした街づくりがあるのだろう。想像すると羨ましくなった。


メルボルンは街中にも、スタジアム内もカフェだらけ


スポンサールーム


コンコース。ホテルの様な雰囲気


会員が入れるスペース


クラブハウスの入口?


スタグルというレベルではないグルメが提供されそう


博物館的な機能があるのも特徴


MCGの歴史を表現した絵


クリケット初期の頃の様子?


絵以外も

2時間のスタジアムツアーで感じたのはスタジアムは機能面だけでは語れないという事。所詮スタジアムは「箱」に過ぎず、どれだけ素晴らしい施設や最先端の技術があってもそれがスタジアムの評価には直結しない。スタジアムは「生き物」で、どのような歴史を重ねてきたかで価値が決まる。スタジアム内のあらゆる場所でスタジアムにまつわるエピソードを教えてくれるガイドさんの言葉にMCGの重厚な雰囲気を形成しているものが何か理解した。

そして、以下の写真はスタジアム内に併設されている「国立スポーツ博物館」の一部。スタジアム同様に非常に大きく、3時間程度滞在。凄まじい量のコレクションがあるのだが、競技毎の展示数から推測するにオーストラリアにおけるスポーツは結局「AFL」と「クリケット」なんだと思う。


カンガルーとコアラのアニメーションはオーストラリア中で目にした


クリケットチームのユニフォーム


クリケットの名シーンを流しているエリア


サッカーはこれだけ


サラブレッドの骨


オンラインでのデータ保管が多い事も特徴


年代別にAFLのTV番組を視聴できる機械


ゲームでスポーツを体験できるコーナー


最後はグッズショップでフィニッシュ

関連記事①:【ACL遠征記】メルボルン・ビクトリー-ガンバ大阪@AAMI Park
関連記事②:【サッカー写真館】ブラジルワールドカップ
関連記事③:【サッカー写真館】インドネシアサッカーの風景 ~サポーター編~



【ACL遠征準備まとめ】メルボルンに行ってきます

水原戦に負けてから「メルボルンに行く意味」を自問自答し続けてきた日々が終わる。明日、メルボルンに出発します。

消化試合を応援しに海外遠征をするなんて一般の感覚から考えれば普通ではない。異常。ガンバサポーター以外の知人・友人にそれを伝えると大体失笑された。密かに「そこまでガンバを応援してすごいね」的なリスペクトがあるかなと思ったけど皆無だった。

まあ、誰かに認められたいから応援している訳ではないので別にいい。考えてみると「ガンバを応援する」という行動は自分の中で数少ない承認欲求が存在しないものかもしれない。

前述の自問自答を繰り返して出した結論は「応援したいから行く」・・・それだけで十分だ。

以下は遠征準備まとめ。韓国・中国遠征と違い少しイレギュラーな事が発生したのでメモを残しておきます。

■飛行機

東京ガンバサポの私はジェットスターの「成田⇔メルボルン」便。「G.W.だから高いでしょう?」とよく言われたが、実は1月時点で既に航空券はおさえていたのでさほど高くない。また、G.W.における平日である2日と6日に発着する便を狙ったのもポイント。平日にメルボルンに行かせてくれる会社に感謝。ちなみに料金は諸々込で往復で7万弱。「航空券を事前におさえていたから消化試合でもキャンセルできなかったんだろ?」という指摘は無しで。

フライト時間は約10時間。機内アトラクション(映画等を見れるタブレット端末のレンタル)も予約したけど、多分すぐ飽きるから本を数冊持参。海外遠征における本は個人的には必需品。今回持っていく本はこれ↓



ちなみに、我らが大阪の関西国際空港からはメルボルン直行便がないらしい。ゆえに「中国」「バンコク」「シドニー」など経由地をエンジョイしている前入りガンバサポもちらほら。そういう寄り道な旅も楽しそう。今後の参考にしよう。

■ホテル

今回も信頼と実績のbooking.comで予約。全体的に日本のホテルより少し高め。「アパート風(普通の家風)」のホテル(?)が多かったのが印象的。ただ、宿泊地に関しては保守的なので無難に1泊1万円程度のホテルを予約。場所はスタジアムの隣駅である「フリンダースストリート駅」付近。多分、この駅がメルボルンの繁華街だと思われる。メルボルン遠征に行くサポーターに聞いても大体この辺りのホテルを予約していたはず。

■チケット

ここがイレギュラーポイント①。最近のACLアウェイ遠征(主に中国)ではクラブがサポーター全員分のチケットを集約して購入してくれる事が多かったのだが、今回はガンバオフィシャルから「現地に行く奴は各自で買って。売りきれてたら当日券ないからヨロシク」の冷たいアナウンス。仕方ないのでメルボルンビクトリー公式HPで英語と格闘しながら購入。一応、無事購入できた旨のメールが届いているが果たして・・・。

チケットの種類は「Mobile Ticket」、「ezyTicket」、「現地発行」の3つ。ここ数年、ACLアウェイチケットはコレクションしている私は「現地発行」(これが3種類の中で一番金額が高い)を選択。


数年前から柄が付いているチケットはコレクションしている

そして、最大の懸念が「指定席」である事。しかも、5月1日時点での販売状況(下記)を観るとほぼ満席。ACLでそんな事ってあるのだろうか・・・。

ACL メルボルン 座席図
黄色の網掛けしているエリアがアウェイサポーターエリア。なんとゴール裏ではない

ACL メルボルン 指定席
そのアウェイサポーターエリアにおけるチケット発売状況。ほぼ完売・・・本当に!?

■ビザ

これも中国や韓国のACLばっかり行ってた私的にはイレギュラーポイント。ブラジルワールドカップ以来、サッカー海外遠征でビザをとった。「ETAS」という電子ビザ。ビザは毎回代理店にお願いしている。ETASは安くて1000円かからない。

■その他

「変換プラグ」や「機内枕」はアウェイ遠征の強い味方である「ダイソー」で購入。200円。唯一怠った準備は「カジノ」の予習。ソウルでもチャンスはありながら、疲労に負けて行かなかったので今回は一度チャレンジしてみようと思っている。また、今回は試合後に2泊する珍しいゆとりのあるスケジュール。現状ノープランなので試合以外の行動は往路の機内で「地球の歩き方」を読みながら考える。メルボルンがコアラの抱っこが禁止されている事だけは把握している。

以上、準備まとめでした。

メルボルン遠征記はおそらく帰国後に更新します。リアルタイムでの現地情報発信はツイッターを使うので、良かったらこちらもどうぞ。

関連記事:ブラジルワールドカップに行ってきます ~遠征準備まとめ~



【ACL遠征記】上海上港-ガンバ大阪@上海体育場

【上海上港 2-1 ガンバ大阪】

上海の空港で書いている。PM2.5の影響か喉が痛い。今日はこの後、21時発の飛行機に乗って、深夜に羽田空港到着。終電は終了しているので始発まで時間を潰した後、出社する予定。社会人として褒められたスケジューリングだとは思っていないし、海外まで行って試合に負けてたんじゃ様はないなと思われてるかもしれない。

だけど、ACLアウェイ遠征はやめられない。毎回、選手達には結果は関係なく「こんなところまで連れて来てくれてありがとう」と感謝している。なぜ自分はACL遠征を繰り返すのだろう。そんな事を考えながらフライト時間を待つ上海の夜。


ゴール裏からの眺め


現地配布されたチケット

■ガンバ大阪サポーターである事を実感できる

2つの答えが出た。

1つ目の答えは外国で応援するからこそ自分が何者であるのかを実感をもって再確認する事ができる事。コミュニティへの帰属意識が高まる事とも同義。その想いはスタジアムで公安にやたら厳しく監視される事や、中国人からブーイングされる事、領事館から治安の危険をアナウンスされる事で更に高まる。例えるなら、周りに結婚を反対されたカップルほど絆が深まる…と言えば多少イメージしてもらえるだろうか。まあ、結婚を反対された経験はないのだけど。一見ネガティヴな要素ほどポジティブに消化している自覚がある。

こういう心理状態だからACLアウェイではサポーター間の交流が活性化する。私自身、ACLアウェイ遠征時しか会わないサポーターもいるが、交流回数に関係なく普段一緒に応援しているサポーターと同じくらいの親近感があるし、素直にリスペクトもある。ACLアウェイの地がちょっとした同窓会や出会いの場と化してるのにはそうした背景がある。


スタジアムの外に掲げられた横断幕


スタジアムの周りには沢山のグッズショップ

■重い責任

2つ目は現地参戦人数の少なさゆえの責任の重さが心地良い事。「自分が応援しなくては」という感情が国内試合の比ではない。だからこそ、面倒くさい事前申請や現地チェックをこなしてまでゲーフラを持参するし、柄でもなく最前列に行ったりもした。PM2.5の中で声を枯らした代償として喉が痛くてもあの充実感には替えられない。

ACLアウェイ遠征時は国内サポから「TVに映ってたよ!」というメッセージが頻繁に届くのだが、それも現地参戦サポーターが少ないゆえの事象なので、試合後にそうしたメッセージを読むたびに「また次も遠征しなくては!」とますます責任感が高まる刺激になっている。


スタジアムビジョン


中国恒例、入口では厳しく荷物チェック

■どうしたらACLで勝てるのか?

試合についても少し。上海スタジアムはゴール裏からは見難かったので感想は国内観戦組とズレている可能性はあるが、敗因を一言で表せば「個」で負けたと思っている。「個」を「決定力」や「経済力」と言い換えてもいい。

ただ、これは試合前はおろか去年から分かっていた事ゆえに悔しさをどこにぶつければいいのか。こういう試合を勝ちきるためのアデミウソンがベンチにも入っていない事も歯痒い。

ACLではガンバが誇るスーパーな「個」である宇佐美が好調でも勝てないし、崩せないのが事実。1人では足りない。相手は3人いた。アデミウソンを早くフィットさせよう。話はそこからだ。


次の遠征時は必ず勝つ!

関連記事:【ACL遠征記】広州恒大-ガンバ大阪@天河体育中心体育場



【ACL遠征記】広州恒大-ガンバ大阪@天河体育中心体育場

【広州恒大 2-1 ガンバ大阪】

公安に身柄を確保される事なく昨夜、中国広州より無事帰国。広東料理が美味しかった話や、経由地である香港の夜景が綺麗だった話は別エントリにとっておいて、今回は遠征のハイライトである広州恒大サポーターについて。

広州恒大 スタジアム
ゴール裏を中心に平日にも関わらず大勢の広州恒大サポーター集結

■広州恒大サポーター

予想通り、広州恒大サポーターは純粋にクラブを応援する気持ちに加えて我々に対する敵対心をむきだしにしてきた。これは日本のクラブと対戦する時だけなのか国内リーグでも同じなのかは分からないが、その敵対心がスタジアムに大きな熱をもたらしていた。広州恒大がゴールした時、広州恒大サポーターはピッチではなく我々を見ていた。中指を立てる人、親指を下に向ける人、思い思いのジェスチャーと共に発せられる言葉は意味は分からずとも罵倒されている事は理解できた。数年ぶりに味わう中国アウェイは相変わらず最高だった。

広州恒大 公安
先制点時に大暴れしたガンバサポにご立腹され、後半は増員で守備を固めてきた

例のごとく我々ガンバサポは安全確保を理由にバスでスタジアム入りを余儀なくされ、スタジアム内では我々を大多数の公安(に雇われているバイト)が囲んだ。ただ、個人的な印象としては、公安がいる事による安心感は広州恒大サポーター側に与えている側面もあるのではないだろうか。集団心理とセットで日本を罵倒する遊びを公安という保障と共に楽しんでいる・・・そんな風にも見えた。

東方賓館 外観
ガンバサポーターの集合場所。東方賓館ホテル

また、試合中のウエーブや試合終了後の一斉帰宅などの様子からは本当の意味でサッカーへの熱が存在するかは疑問。日本におけるサッカー日本代表と同じ。広州恒大はスタジアム内や試合開催日だけのお祭り。普段の生活の中における存在感は低く、つまり、まだ文化ではない。スタジアムでの応援がある種の捌け口や発散の場という印象も受けた。実はスタジアム外で出会った広州恒大サポーターはフレンドリーだったりもしている。スタジアム内では集団心理が働いたに過ぎず、前述した我々に対する敵対心も根は浅いかもしれない。

広州恒大 スタグル
唯一のスタグル。水、スポーツドリンク、コーラ(3~5元)

と、推測ばかりで文章を進めてきたが、だからといって天河体育中心体育場の雰囲気を批判するものではないし、期待通りの熱量だった。静観するサポーターの数が少ないのが特徴で、ゴール裏だろうがメインだろうが、座る場所に関わらず全員が声援するので、スタジアム内に響く声量が圧倒的である点が素晴らしい。アルウィンの雰囲気を下品して、パワーを10倍にしたような感じ……と書けば多少はイメージしてもらえるだろうか。

そういう雰囲気のスタジアムだからこそ我々はJリーグの試合以上に燃えたし勝ちたかった。少数精鋭のスパルタ軍のような気持ちで応援した。敗戦は間違いなく悔しいが、アウェイゴールを獲得しての1点差負けは及第点と捉えていいはず。後半は意図的かリスクを冒さない戦い方を選択している様にも見えた。

広州恒大 ACLチケット
広州恒大-ガンバ大阪戦のチケット

海外アウェイでの応援は麻薬的な部分があって、高揚感と疲労感が共存する充実感を味わえる。俺は今シーズン、決勝の中東でもう一度海外アウェイを経験したい。万博での第2戦は広州に負けないスタジアムの雰囲気で絶対勝とう!

P.S.海外アウェイ時は「TVにたくさん映ってたね」メールが沢山届くので帰国後に録画を観るのがいつも楽しみ。

関連記事①:広州恒大サポーターに囲まれながら
関連記事②:【ACL遠征記】FCソウル-ガンバ大阪@ソウル